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『訪問看護の泣き笑い』読書感想文コンクール 入賞作品

金賞 金賞 谷川 照子 さん

【受賞コメント】
訪問看護のご苦労、喜びに感動して書きました文が金賞という身に余る賞をいただきありがとうございました。ますますのご発展をお祈りいたします。

 

訪問看護にありがとう

 

「早く家に帰りたい」入院中の主人がふるえる手で書きました。退院予定の前日に急変し、眠るように帰らぬ人となりました。
「訪問看護の泣き笑い」を読みながら、主人の顔を思い浮かべ、どんなに帰りたかったであろうかと思うと本当に辛くなります。
訪問看護は病気障害の利用者、家庭事情等千差万別です。
利用者の心を汲みながら、その人らしく生活ができるよう、環境や心理状態に配慮しつつ、生きる喜びを取り戻して、家はくつろぎの場と思えるように持って行かれる心配りに頭が下がりました。
来るのを拒まれる家庭も中にはあるでしょう。自分の感情をあらわにする利用者もいるでしょう。その人達に「いつ来てくれるの」「又来てね」、一番その人らしく過ごせる家にと心配りをなされて、顔をみせると安心するという所まで持って行かれる力、信頼関係にもっていく力は看護師の大きな努力によります。

  • 訪問看護には、その方が歩んでこられた人生を含めた関わりが必要
  • 在宅ですごすことにより癒され安心された方々の表情を見て強い在宅の力を感じた
  • 相手を思う気持ちを大切に、笑顔を絶やさない看護
  • その人らしく生活ができるようにサポートする
  • 看護師の機転で御夫婦の命が助けられた事
  • 亭主関白の御主人に看護師の提案で「すまんな」そのねぎらいの一言で夫婦がよりよい関係になる
  • 顔を見ると安心してもらえる存在 一番その人らしく過ごせる家庭に伺う事のやりがい

感動した言葉は沢山ありますが特に心に残った言葉です。例をあげて尽くされているお姿に感動です。
利用者、家族、主治医それぞれの皆様の絆として、安心安定した生活が送れるようにとの御苦労、御心遣い、それにも増して喜びを共になさったという喜びがあふれておりました。
老後は計画どおりにはまいりません。自分の人生の幕をどのように引くか、老いは誰もがたどる道、私自身も考える今日此頃です。
お世話いただく皆様に「ありがとう」と感謝する気持ち言葉は大切です。
ありがとうと感謝の言葉を伝えましょう。
今日も誰かの太陽へと・・・いざ出発と笑顔
看護師の御苦労、笑顔に大きな声でありがとうと申します。

 

銀賞 銀賞 神田 雅子 さん

【受賞コメント】
この本との出会いが心の宝物に。賞をいただき、また一つ宝物が増えました。

 

「ありがとう」

 

ある日、母がヘルパーさんにお世話になっている洛和会様より、前月分の利用明細が届いた。いつものように封を開けると、なぜか目に留まるチラシがあった。『訪問看護の泣き笑い~あなたのお宅へ今日もゆく~』
要介護3の母と要介護1の父を自宅で介護するようになって久しい。別に住んでいる姉の協力も大きいが、日常的には、同居している私がほぼ中心だ。自由が効く仕事とはいえストレスは容赦なく私を襲い、心が折れそうになることもしばしばある。92歳の父と88歳の母に向かって、強い口調で怒鳴ってしまったり、自分の感情をコントロールできず、自己嫌悪に陥ったり、悪循環な日々を送っていた。そんな時出会ったのがこの本のチラシ。何だか私を救ってくれそうな気がして、すぐに取り寄せた。現在利用しているサービスはヘルパーさんによる母の入浴介助と両親共に週1回の通所デイケア。この本と出会うまで私の中の選択肢に訪問看護は無かっただけに、訪問看護師の皆さんの体験談はとても新鮮で、各々2ページ程の短い文章の中に想いがいっぱい詰まっており、時に笑ったり、時に泣いたり、読後は本当に温かい気持ちになれた。本に登場するご家族の方達とは、お会いした事はないけれど共感する部分が多かったり、また、そこに寄り添う訪問看護のお仕事がどれほど尊いものか。いつの日か私の家族もお世話になるかもしれない訪問看護師の皆様。この本を読んだおかげで、きっとお互い心を通わせる事ができるだろう。それまでは心が疲れた時に、この本をそっと開いてみようと思う。単なる体験談ではなく、ことばのチカラがあふれ出る本。そういえば、両親は毎日私に「ありがとう」って言ってくれてるなぁ。今まで以上に、その言葉を受け止めよう。そして私も、「本当にありがとう」と。

 

銅賞 銅賞 小長谷 慶子 さん

【受賞コメント】
悩んで書き上げた感想文がまさかの受賞で驚きました。今はとてもうれしいです。ありがとうございました。

 

「訪問看護の泣き笑い」に感じた事

 

この度、この書を読み訪問看護の実態を知る事となりました。昨今、大きな病院が立ち並ぶ中、急性期ではない為、自宅での療養を余儀なくされた方、又自宅で自分らしく家族と共に生活を希望される方、そのようなお宅へ週何回かの訪問で、医療補助、日常生活のケア等を行っているということに改めて訪問看護師さんのご苦労を実感致しました。そして、すばらしいシステムだとも思いました。御利用者様本人のケア並びにそのご家族に対しても生活背景や環境、御家族の心情や事情を汲み取りながら、日々活躍されている姿が目に浮かんで来ます。 
この書に寄せられた各看護師さんの体験談で「患者様や御家族が、訪問日を待ち兼ねておられる」「感謝のお言葉を頂いて元気付けられた」その様なお話しがありました。やはり日々「聴く・見る・話す」の積み重ねと努力によって、双方の信頼感が生まれたのでしょうか。何でも相談出来、聞いて頂くだけで安心とやすらぎを与えられた利用者様。看護師さん御自身も悩みやご苦労もおありなのに、それを乗り越えて、利用者様に喜びを提供されていることに感嘆致しました。
そうこう読むうち、私の幼かった頃です、まだ看取りも自宅でという時代でした。祖母が寝たきりで、仙骨部に大きな褥瘡が出来、大変な時でした。それを一日おきに体を拭いて褥瘡のガーゼ交換をされていた診療所の看護婦さんの事を思い出しました。母も伯母も、いつもニコニコ笑って来て下さる看護婦さんを心まちにしていた様でした。あれも、今でいう訪問看護だったのでは? と思ったりします。
現代高齢化社会にあって、安心とやすらぎを提供して下さる訪問看護師さんが、もっと居て下さればいいのにと、この本を読んで感じました。

 

 

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