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丸太町リハビリテーションクリニック

コラム「子どもの野球肘(ひじ)」

「野球肘」とは、投球スポーツによって起こる肘の障害で、肘の外側・内側・後側に起こります。子どもの骨は未成熟で発育途上のため、弱くて傷つきやすく、骨が成熟した大人には起こらない障害が起こります。身長が急に伸びる10~12歳に発生しやすく、この時期は特に注意が必要です。

1. 肘の外側が障害される野球肘

肘の外側の小頭(しょうとう)という部分(図1)の障害です。離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)とも呼ばれます。

発生する頻度は100人に1~3人程度です。


初期に発見し、治療すれば、完全に治癒します。しかし、初期は痛みがあまりなく、痛みが出て、軟骨(なんこつ)がはがれるまでに1~2年以上かかることから、本人も周囲も気づかずに投げ続けることになります。

痛くなってから病院を受診した場合、手術が必要になることもあります。軟骨がはがれる前に発見できれば、手術をしなくても治る可能性が高いですが、軟骨がはがれてしまうと手術が必要です(図2)。また、手術をしても完治しない場合もあります。

早期発見するためには、症状のない段階で検査をする必要があります。



2. 肘の内側が障害される野球肘

肘の内側上顆(ないそくじょうか)という部分(図3)の障害です。内側の靱帯(じんたい)が骨についているところが、くり返し引っぱられ、骨・軟骨が傷つきます(図4)。
野球肘のなかでもっとも発生頻度が高く、10人に1~3人程度に起こります。
通常は2~4週間の投球中止で復帰できます。高校生以上では内側の靱帯を損傷することが多く、重症な場合は手術が必要になることもあります。

3. 肘の後方が障害される野球肘

肘の肘頭(ちゅうとう)という部分(図5)の障害です。小学生にはあまり認められず、高校生以上で生じることが多いです。
投球動作ではボールリリースからフォロースルーのときに肘の後側・内側に痛みが出ます(図6)。肘を伸ばすときにも痛みがあり、肘が伸ばしにくくなります。
通常は2~4週間の投球中止が必要で、それでも治らない場合は手術が必要になることもあります。

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