洛和会音羽病院
洛和会音羽リハビリテーション病院

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透析患者さんとフレイル・サルコペニア

フレイル・サルコペニア

フレイルとは日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」と定義付けられています。

フレイルには身体的フレイル、精神・心理的フレイル、社会的フレイルの3つの要素があります。身体的フレイルは後述するサルコペニアや口腔機能障害による低栄養状態も含まれており、精神・心理的フレイルとは、認知症や加齢に伴う喪失感や気力が低下してくる状態をいいます。また社会的フレイルとは現役時代が終わり、家にいる時間が長くなったり、独居などで他人とのコミュニケーションを取る機会が減ってしまった結果、孤立したり、引きこもりになってしまい、社会との関わりが少なくなってしまうことを言います。

一方、サルコペニアとは高齢期にみられる骨格筋量の低下と筋力もしくは身体機能(歩行速度など)の低下と定義されています。

フレイルサイクル

サルコペニアが進行すると、筋肉量が減少したことで、基礎代謝が落ち、少し動くだけでもしんどくなるため、外出の機会が減少してしまいます。 外出の機会が減少することで、食欲が低下してしまい、低栄養となり更にサルコペニアが進行することとなります。 このように、フレイルになってしまった事で悪循環してしまうことを「フレイルサイクル」と言います。

透析患者さんとフレイル・サルコペニア

透析患者さんは、透析をベッドの上で寝ながら受けられる事が多いため、透析をされていない方に比較して運動が不足しており、サルコペニアになるリスクが高いと言われています。 フレイルはフレイルの定義でも述べましたが、適切な介入や・支援により、生活機能の維持向上しフレイルサイクルを防止することが可能です。

当院の取り組み

当院では、透析中に運動指導を行っています。当院の特徴は単に透析中の運動を促すのではなく、フレイル・サルコペニア進行防止、改善を目的としています。 具体的には、介入前に理学療法士による身体機能の評価、作業療法士による認知情動評価に加え、言語聴覚士による摂食機能の評価も行っています。 評価の結果を踏まえ、個々の患者さんの症状や状態に応じた(テーラーメイド)、フレイル予防プログラムの提供を行っています。

医師からの指示

身体機能・認知情動・摂食嚥下[評価]

個別プログラム作成

透析時運動指導

身体機能・認知情動・摂食嚥下[再評価]

運動プログラム表

評価表

また入院されることで、ADLやQOLが低下することが知られており、 フレイル・サルコペニア進行の原因となるため、本年度より365日リハビリテーションの提供を開始することといたしました。

最後に

洛和会音羽記念病院リハビリテーション部では腎臓リハビリテーションを行い、フレイル・サルコペニアの状態を予防改善することで、 透析患者さんがその人らしく夢や誇りを持ち、住み慣れたこの街で暮らし続けられるようにサポートしてまいります。

ご興味をお持ちいただいた方は、当院透析センタースタッフへお気軽にお問い合わせください。

〒607-8116
京都市山科区小山鎮守町29−1



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