院長からのごあいさつ
洛和会音羽病院は1980(昭和55)年の開設ですので、2010年の今年で満30歳になります。最近は、特に救急医療の充実に努めております。小児救急医療を含めまして、全科にわたり24時間365日すき間のない救急体制を敷いておりますことは、「救急を断らない病院」として全国的に知られているところです。
専門医療・看護・介護の充実に向けての努力は、いまさら申し上げるまでもありません。研修医を含めますと220人を超える医師・歯科医師(約50人の非常勤医を含む)と、約540人に及ぶ看護師の陣容が、薬剤師や理学療法士、臨床工学技士などのコメディカルと協働して、日進月歩の医療・看護サービスを提供できますように日々精進いたしております。事務部門を入れますと、1,000人を超える大所帯になります。
こういう状況の中で、地域の需要も考えあわせ、放射線治療装置を保有することになりました。2011年秋の竣工を目指して工事が始まっており、何かとご迷惑をおかけしますが、ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
インフォームド・コンセントが「納得医療」と訳されて、ようやく市民権を得つつあるように思われます。今後ともできるだけ平易な言葉で、患者さまにとってわかりやすい説明を心がけてまいりますので、遠慮ないご指摘のほど、よろしくお願い申し上げます。 ときには、患者さまにとって不利な情報(がん告知など)も展開しなければなりません。超高齢社会のなかでの医療ですので、「医療安全神話」が成立しにくくなっております。ご協力いただき、最善の説明の道を模索してゆこうと考えております。
政権は交代し、10年ぶりの診療報酬のプラス改正ということになりましたが、その幅は小さく、医療の「冬の時代」はなかなか変わりそうにありません。患者さまの懐具合だけでなく、病院の財政もきわめて逼迫したままです。お互いに英知を出し合い、協力し合って乗り切りたいと考えております。過剰労働のため、勤務医が病院を去ることにより病院崩壊、医療崩壊が起こっています。私たちは、この潮流とは無縁でありたいと工夫してまいっております。ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
洛和会音羽病院 院長 松村 理司 (まつむら ただし)