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洛和会音羽病院

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大腸がん・直腸がんの治療方針

 

胃がんや大腸がんなどの消化管にできたがんは、一番内側の粘膜の層から発生し、大きく分けて二つの形で進行していきます。

1. 浸潤(しんじゅん)

大腸などの消化管の壁は、主に4つの層からできています。一番内側の層は「粘膜」と呼ばれ、粘液を出したりする細胞が並んで深い峡谷が連なったようになっています。
大腸がんは、まず粘膜層で発生し、進行すると粘膜下層、筋層と深くなり、漿膜(しょうまく)という大腸を覆う膜に達したのち壁を壊し、周囲の臓器(小腸、十二指腸、腎、尿管、腸腰筋、膵臓、ぼうこう、前立腺、膣、子宮、仙骨など)に入り込んでいきます。

2. 転移

転移とは、がんが血管やリンパ管を経由して別のところに新たに病巣をつくることです。大腸がんの転移先としては、肝臓がもっとも多く、ほかにも肺や脳、リンパ節などがあります。特殊なものとして腹膜播種(はしゅ:腹腔内にがん細胞が無数にこぼれ落ちて根付いてしまう)があります。

 

大腸がんでは、ステージ1までと考えられた場合、可能ならば内視鏡的(管の中から)切除を行います。大腸は壁が薄いので、内視鏡的切除をすることで、穴が開く危険があります。また、切除できても、病巣を顕微鏡で確認した結果、低分化型であった場合や、断端の距離が十分得られなかった場合、リンパ管などに浸潤していた場合は、手術を選択します。この際、腫瘍から5~10cm離して大腸を切除し、同時にリンパ節を栄養血管の根元まで含めて切除する「D2」という範囲の外科的切除が必要となります。また、CT撮影の結果でリンパ節が腫れておらず、転移が疑われてなくても、最初からがんが筋層に及んでいると考えられる場合は、この手術を行うことが一般的です。
がんがさらに進行して、漿膜という外側の膜に浸潤していると考えられたり、リンパ節が4個以上腫れている場合は、もう少し広くリンパ節郭清(かくせい:臓器と一緒に周囲のリンパ節を一緒に取ること)を行う必要があります。すでに肝臓や肺への転移が疑われ、根治が望めそうにない場合でも、通過障害が予想されれば、バイパスや切除を行えます。転移巣が取り切れそうであれば取り切り、残れば化学療法を行います。
がんが肛門に近い場合は、切除が必要な部分から2cmほど余分に切り取る必要があります。肛門機能を確実に残すためには、肛門縁から6cmは直腸を残してつなぐことが必要とされています。当科では、永久人工肛門を回避するように努力していますが、どうしても肛門を残せない場合は、S状結腸を体外に引き出し、便を外に誘導する人工肛門を造ります。(マイルズ手術)
肛門括約筋温存手術や超低位前方切除で腸をつないだ方は、つなぎ目から腸の内容がもれる(縫合不全)確率が増え、これが起きると命の危険も生じるため、一時的に盲腸寄りの小腸などで、人工肛門を作成するほうが安全とされています。この場合は数カ月後に、人工肛門を閉鎖するためにの手術をもう一度行います。

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