耳鼻咽喉科・頭頸部外科
睡眠時無呼吸症候群
いびきを笑い話にしていませんか?
平成15年2月に新幹線が停車駅をオーバーランした事件がありました。その運転手が睡眠時無呼吸症候群のため居眠り運転してしまったことがわかり、この病気は一躍有名になりました。
ご家族に「寝ているあいだいびきが急にとまり、思い出したようにまたいびきをかき出す」と指摘されたと言うような方、昼間の眠気や仕事への集中困難に悩まされているような方、熟睡感のない方などにこの病気が隠れていることが多いようです。他に「起きると頭が痛い、口がカラカラだ」「夜しょっちゅう目がさめる」「嫌な夢をよく見る」など…
睡眠時無呼吸症候群とは、簡単な定義としては「睡眠中10秒以上の無呼吸が、一時間中5回以上ある」こととされます。典型的には肥満の方・首の短い方・顎の小さい方に多く、もともとせまい息の通り道が、寝ている最中に脂肪のついた舌の付け根や咽頭の筋肉が落ち込むことで塞がれてしまいます。そして無呼吸を繰り返し、結果として十分な睡眠をとることができないまま朝を迎える事となります。
この病気はそのまま単なる眠気や体のだるさとして「疲れているのかな」、と日々暮らしていく分には大きな問題にはならないかもしれません。しかし適切な診断をされることなく無治療のまま放っておくと、先ほどの新幹線の例のように、突然の眠気からくる自動車事故や労働災害だけでなく、さらには高血圧・不整脈などの循環器系の障害、脳梗塞などを招く可能性も大きく、生命に重大な影響を与える結果を招きかねません。実際に、いわゆる「メタボリック症候群(=動脈硬化の危険因子をいくつも持っている状態)」に関してお互いに悪影響を与えることがわかってきつつあります。少ないながらもうつ病との関連性も指摘されています。
入院から治療終了までの基本的なスケジュール
一般外来(毎日:午前中)でまず受診
睡眠時無呼吸外来は、第1・3・5土曜日(午後)、第2・4水曜日(午後)に行っています。
検査
治療
肥満傾向の方には減量指導、軽症~中等症の方には当院京都口腔健康センターでのマウスピース製作、重症の方にはCPAP治療となります。
検査、治療の流れ

睡眠時無呼吸症候群という病気は、改善を図るのに時間を要する疾患であり、またその影響は多数の臓器・診療科にわたるため、多くのお手間をかける場合もございます。このため受診される方には待ち時間を含めて多くの時間をいただくこともあります。大変申し訳ありませんが、ご理解のほどお願い申し上げます。