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洛和会音羽病院

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小手術外来

 

外来診察室で実施可能な小規模の手術を小手術といいます。代表的な小手術には、親知らずをはじめとした埋伏歯の抜歯、歯根嚢胞や粘液嚢胞など口腔領域に発生した良性腫瘍のうち、比較的小さなものの摘出術、歯周病(歯槽膿漏)に対する歯周外科手術、歯牙脱臼や歯槽骨骨折などの小規模な外傷に対する手術、上唇小帯や舌小帯などの付着位置異常に対する形成術、顎関節症に対する関節腔内注射などがあります。

  

通常、手術は局所麻酔下で実施しますが、必要に応じて静脈内鎮静法などを併用し、できる限り痛くない、患者さまにやさしい手術を心掛けています。

 

親知らずの抜歯について


1.親知らずとは?

親知らず第三大臼歯のことを一般には「親知らず」と呼んでいます。親知らずは、本来なら18~30歳頃に生えてくるはずですが、現代人は顎の骨格が小さい方が増えているため、正常に生える方は大変少なくなっています。

(写真の赤矢印が親知らずです)

 

2.親知らずは抜かなければならないのですか?

親知らずが正常に生えており、上下の親知らずがきちんとかみ合って機能していれば抜く必要はありません。しかし、次のような場合には抜歯が必要となります。

 

  • 親知らずが部分的に露出した状態で止まっていたり、埋まったまま出てこない場合(埋伏歯)
  • 歯列から外れた場所から生えてきた場合
  • くり返し歯肉炎を起こしたり、反対側の歯肉や頬粘膜をかむ場合
  • 大きな虫歯がある場合
  • 矯正治療を行う場合(自費の場合があります)

 

自覚症状がなくても、親知らずの周りはばい菌のたまり場になりやすいため、埋まっている親知らずを放置した場合、智歯周囲炎を起こして化膿したり、知らない間に前方の歯との間から虫歯になったり、骨を吸収したりすることがあります。
また、親知らずを包んでいる膜が異常に増殖して膨らみ、嚢胞とよばれる袋状の腫瘍をつくることもあります。これも、自覚症状のないまま進行することが多いので、「痛くないから放って置いても大丈夫」というわけではありません。

抗生物質が発達していなかった時代には、親知らずの炎症がもとで命を落とすケースもありました。現在でも、親知らずなどの歯の炎症を放置したために、重症化して敗血症などを起こすケースもあり、この場合は命に関わってきます。
「たかが歯1本」なんて軽く見ていると、思わぬ事態を招くことがあります。正常に生えていない親知らずは時限爆弾のようなものなのです。
また、横向きの親知らずを放置すると前の歯を押す力が働き、歯並びが悪くなる原因の一つになります。

以上のような理由に加え、

  1. 若いほうが傷の治りが早い
  2. 年齢とともに親知らずと骨の癒着が進み、抜歯が困難になる
  3. 高血圧や心臓病など全身的な疾患があると抜歯に伴う危険性が増す

 

などを考慮すると、できるだけ若いうちに抜いておくことをお勧めします。
特に女性は、妊娠中に親知らずが炎症を起こすこともしばしばあり、治療に難渋することがあるため、妊娠前に親知らずを抜いておかれることを強くお勧めします。

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3.どうやって抜くのですか?

埋まっている親知らずを抜く場合、まず親知らずの上の歯肉を切開し、親知らずの頭(歯冠)の周りの骨を削って取り除いたあと、親知らず本体を細かく分割して抜歯し、最後に切開した歯肉を縫合します。スムーズに行っても20~30分ぐらいの時間がかかりますし、状態によっては1時間以上かかることもあります。

親知らずはなかなかのくせ者で、抜くのが厄介なことが多いのです。骨の中に埋まっていたり、歯の根が曲がっていたり、膨らんでいたり、周りの骨とくっついていたりと、その状態は患者さまにより、多種多様です。X線写真上では、一見まっすぐ生えているように見えても、思わぬ苦戦を強いられることもあります。

抜歯後翌日に傷の洗浄を行い、約1週間後に抜糸をします。
外来通院の場合は、局所麻酔をして1~2本ずつ抜きますが、治療期間を短縮したい方、局所麻酔で歯を抜くのは怖いという方、あるいは親知らずの埋まっている位置がとても深い場合などは、入院したうえで、全身麻酔で4本一度に抜く方法もあります。
当センターでも、1泊2日入院での全身麻酔による4本一括抜歯を実施しています。いずれにしても、上手に抜くにはかなりの技術を要しますので、歯科口腔外科の専門医がいるところで抜歯されることをお勧めします。

 

4.抜歯後に痛みなどはありますか?

埋伏歯(親知らず)の抜歯は、骨に直接操作を加える手術ですので、麻酔がきれてくると痛みも出ますが、本格的に痛みが出る前に早めに鎮痛剤を内服することにより防げます。麻酔は2~3時間で切れます。

歯を抜いた当日は、激しい運動や入浴、飲酒、喫煙は控える必要があります。いずれも腫れがひどくなったり、傷の治りが悪くなる原因になります。麻酔がきれたら食事を取っていただけます。
抜歯当日のうがいは、出血の原因になりますので避けてください。唾液に血が少し混じる程度の出血なら心配ありませんが、帰宅後に万が一再出血した場合は、傷口にしっかりガーゼをあて、15分ほど強くかめば、ほとんどの場合、出血は治まります。

 

歯を抜くときに骨を削ったりしますので、抜歯後はかなり腫れることもあります。腫れは2~7日くらいでひきますが、抜歯当日と翌日は、冷たい水でしぼったタオルなどで冷やすと、腫れを抑える効果があります。ただし、冷やし過ぎると腫れが長引く原因にもなりますので、氷で直接冷やしたり、2日以上冷やし続けたりしないでください。
炎症が強い場合は、一時的に口が開き難くなることもありますが、炎症の消退とともに軽快します。
抜歯した部位の周囲にたまった血液が分解される影響で、抜歯後、数日してから下顎の皮膚表面が黄色っぽくなることがありますが、1週間から2週間で徐々に消失します。

親知らずの根の先と、顎の骨の中の下歯槽管という神経の通り道とが非常に近いため、約1%の確率で、下口唇の知覚鈍麻(触ったときの感覚が鈍くなる)が発生します。下歯槽管と親知らずの関係を詳しく見るためには、歯科用3次元CT撮影が有用で、必要な場合はCT撮影をお勧めしております。

また、ごくまれに舌の知覚を司る舌神経の知覚鈍麻を来す場合もあります。知覚鈍麻はほとんどの場合、3カ月ほどで回復します。運動神経はまったく別の場所を通っていますので、唇や舌の動きには影響ありません。

 

以上のような、抜歯に伴うリスクを聞くと、親知らずの抜歯を尻込みされるかもしれません。しかし、放置した場合のリスクを考え、親知らずを早めに抜かれることをお勧めします。

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