心臓内科・不整脈科
当院では24時間365日、心疾患を発症した患者さんを受け入れ、治療を行っています。心臓血管外科医・心臓内科医・関連スタッフが一体となって「ハートチーム」を結成し、患者さんの診療を行っています。
外来について
心臓内科
*…女性医師
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 1診 | 加藤拓 [他院紹介併診] ※末梢血管 |
横井宏和 [他院紹介併診] ※冠疾患 |
牛丸俊平 [他院紹介併診] |
柳内隆 [他院紹介併診] |
栗本律子* [他院紹介併診] |
2診 | 栗本律子* [他院紹介併診] |
伏村洋平 [他院紹介併診] |
山﨑真也 [他院紹介併診] |
花房克行 [他院紹介併診] |
太田悠太郎 [他院紹介併診] |
|
3診 | 万井弘基 (1週) [ICD/CRT外来] |
万井弘基 [ペースメーカ外来] |
万井弘基 [不整脈外来] [他院紹介併診] |
当院では予約制を導入しており、フリーダイヤルで予約できます。
予約センター
月~金曜日:午前8時30分~午後5時
※土・日曜日、祝日、年末年始(12月30日~1月3日)を除く
心臓内科
心臓内科では狭心症や心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症、心不全、不整脈、高血圧などの循環器疾患の診断・治療だけでなく、心臓リハビリテーションを含めた二次予防を積極的に行うことで、再発予防や再入院予防、QOL(生活の質)の改善に取り組んでいます。
急性期治療については、救命救急センター・京都ERを併設、2室のカテーテル室(心臓専用1室、汎用1室)を整え、循環器内科医も24時間365日病院に常駐しており、循環器救急に迅速に対応しています。
また、狭心症や心筋梗塞に対する心臓カテーテル治療の成績は飛躍的に向上していますが、通常の風船治療では治療が困難な石灰化病変や、治療後の抗血栓療法による出血などが問題となっています。そこで当院ではダイヤモンドバックやロータブレーター、エキシマレーザー、DCA(方向性冠動脈粥腫切除術)などの特殊カテーテルを使い分けて石灰やプラークのデバルキングを適切に行うことで、ステント拡張不良や過剰なステント留置を回避し、さらなる治療成績の向上や抗血栓療法の短期化を目指しています。
特色
緊急のカテーテル治療に対応
カテーテル治療とは、手足の血管から細い管を入れて行う手術で、患者さんの負担を大幅に軽減できる方法です。また24時間体制で緊急時の対応も行っておりますので、患者さんにはいつでも安心して治療を受けていただけます。
特殊カテーテル治療の導入
狭心症や心筋梗塞に対する冠動脈カテーテル治療の成績は、薬剤溶出性ステントの登場により飛躍的に向上しました。しかしながら、ステントを十分に広げられない石灰化病変や、左主幹部病変や手術前、金属アレルギーなどでステント留置を避けたい場合には課題がまだ残されています。そこで、当施設ではそのような状況で極めて効果的な特殊カテーテル治療を積極的に導入しています。
末梢動脈疾患に対応
下肢閉塞性動脈硬化症を代表とする末梢動脈疾患(PAD)には、末梢血管カテーテル治療部を新設し、対応しています。PADのなかでも潰瘍や壊疽(えそ)を伴う重症下肢虚血にも対応しており、京都下肢創傷センター、皮膚科、形成外科、感染症科、心臓血管外科と連携しながら診療にあたっております。
心不全に対するチーム医療
心不全は、良くなったり悪くなったりすることを繰り返しながら少しずつ病期が進みます。完治はできないため、うまく病気とつきあっていくことが必要となります。当院では、医師や看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士・心理士・相談員がチームとなって心不全患者さんとご家族の療養生活を支援しています。また緩和ケアチームと連携し、患者さんの身体的苦痛だけでなく精神的苦痛をやわらげ、生活の質の維持や改善するための治療・ケアを行います。
心臓疾患医療の充実
当院では、心臓疾患の早期発見、早期治療を心掛けています。また治療後の心臓リハビリテーションにより生活の質を高める治療も行っています。
心疾患の初期は症状も軽く、発見が遅れることがあります。「これくらいなら診察は必要ない」と判断するのは危険です。当院は地域の診療所の医師と密接な連携を行っており、少しでも異変に気付けば、かかりつけの診療所での診察をお勧めいたします。
カテーテル検査・治療の無料送迎サービス
カテーテル治療の対象となる患者さんは、高齢でADL(日常生活動作)の低下した方が多く、独居や病状、経済状況から病院への移動手段でお困りのことがあります。カテーテル検査・治療入院に際してご自宅から病院間の無料送迎サービスをいたしますので、ぜひご利用ください。
ご予約について(医療機関さま専用)
カテーテル検査・治療の無料送迎サービスについては、現在かかっておられる医療機関さまから下記の専用予約ダイヤルへご予約ください。
医療機関さま専用予約ダイヤル(地域連携課)
フリーダイヤル:0120(607)489(代)
不整脈科
ご自身の「脈」に不安はありませんか?
「動悸」や「脈の乱れ」を感じることはありませんか?
健康診断で「不整脈」を指摘されたことはありませんか?
「不整脈」と一言で言っても、放っておいて良いものから、命に関わるものまで、さまざまな種類があります。特に「心房細動」は加齢とともに生じやすくなる最もよくみられる不整脈で、自覚症状がないからといって放置すると「脳梗塞」の原因になり得ます。「脈」のことで気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。
特色
心臓・循環器疾患の中でも特に「心臓の脈拍(リズム)の異常」、つまり「不整脈」の診断・治療を専門とする特色ある診療科です。
外来ではホルター心電図や運動負荷心電図、患者さん自らが心電図を記録できる携帯型心電計などを用いて、発作時の心電図をとらえ不整脈を診断します。これらにより診断できない時は、入院の上カテーテルで心臓を刺激して不整脈の誘発をこころみる心臓電気生理検査を行うこともあります。
不整脈の治療には、薬剤治療、カテーテルアブレーションによる根治治療、ペースメーカ・植込み型除細動器(ICD)などの器械を体に植込むデバイス治療などがあり、当科ではそれら全てに対応しています。また薬剤抵抗性の重症心不全に対する両心室ペースメーカ治療(CRT)も可能です。
不整脈の治療
不整脈の治療には、薬物治療、カテーテルアブレーションによる根治治療、体にペースメーカなどの器械を植え込むデバイス治療などがあります。
カテーテルアブレーションとは、不整脈の原因となっている心臓内の筋肉をカテーテルで直接焼灼することにより不整脈の原因を根本から絶つ治療で、成功すれば薬物治療から開放され、外来通院も不要となります。当院では適応のある不整脈に対しては積極的にカテーテルアブレーション治療を行っております。
2021年の診療実績
1年間で入院加療された患者さんの数:1,613人
- 狭心症:667件
- 下肢閉塞性動脈硬化症:270件
- 心不全:238件
- 不整脈:182件
- 陳旧性心筋梗塞:90件
- 急性心筋梗塞:78件
- その他:88件
- 心臓カテーテル検査:1,826件
- 心臓カテーテル治療:552件
- 末梢血管カテーテル治療:398件
- カテーテルアブレーション:119件
- デバイス植込術:24件
- デバイス交換術:21件
- シャント血管形成術:31件
治療件数推移
心臓カテーテル治療件数
末梢血管カテーテル治療
カテーテルアブレーション件数
関連情報
- らくわプラス「さらなる医療の質向上に向けて,国際学会のカテーテルライブに,洛和会音羽病院の医師が参加」(2022.01.25)
- らくわプラス「小学生の勇気をPUSH!看護師と救急救命士がオンラインで救命講習を実施」(2022.01.18)
- らくわプラス「洛和会音羽病院心臓疾患症例検討会を開催しました」(2021.11.02)
- らくわ健康教室「心不全手帳はお持ちですか? 〜再入院予防の鍵 セルフモニタリングとは〜」(2021.10.11)
- らくわ健康教室「心不全を発症・再発させないために」(2021.7.19)
- 京都新聞「病気の予防から治療後まで-コロナ禍での健康を考える-」[PDF(3.9MB)](2021.5.27)
- らくわ健康教室講演録「狭心症・心筋梗塞の予防と治療 ~あなたも発症予備軍かも!?~」(2019.12.18)
- らくわ健康教室「狭心症・心筋梗塞の予防と最新治療 ~あなたも発症予備軍かも!?~」(2018.1.18)
- らくわ健康教室「心臓カテーテル治療ってどんな手術? ~狭心症、心筋梗塞の診断・治療~」(2016.12.14)
- らくわ健康教室「不整脈って何? ~診断から治療まで~」(2016.7.29)
- NHKエデュケーショナル「健康応援フェスタ2013 in京都」に当会医師が出演!(2013.9.30)
- 第134回らくわ健康教室「突然発症で怖い心血管病 ~その予防法~」(2013.2.13)
- 第27回らくわ健康教室「漢方薬でお悩み解決!」(2010.10.8)
- 第29回らくわ健康教室「狭心症と心筋梗塞のはなし ~心臓のトラブルを防ぐために~」(2010.1.19)