糖尿病内科
当科では、糖尿病をはじめとした生活習慣病を中心に、地域の皆さまの療養と健康増進に携わっています。
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れる糖(血糖)が増えてしまう病気です。血糖値が何年間も高いままで放置されると、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(合併症)につながります。
免疫力が落ちるため、細菌、ウイルスに対する抵抗力が落ちます。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡などをおこすことがあります。血糖を正常に近づけることで、これらの合併症の危険性は減らすことができます。
大きな病気は、一度起こってしまうと、なかなか元の状態には戻りません。予防がなにより重要です。
血糖値が心配、コントロールがうまくいかないなど、お悩みなことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
対応疾患・診療内容
現在、糖尿病や脂質異常症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を中心に地域のかかりつけ医と連携して診療をしています。
生活習慣病の治療において、食事療法、運動療法は重要であり、当センターでは、歯科医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師、歯科衛生士らとともにチーム医療を展開しており、患者さんをさまざまな角度からサポートしています。
また、甲状腺、副腎、下垂体、副甲状腺、膵臓などのホルモン産生臓器に異常を来す内分泌疾患も、内科、外科、耳鼻咽喉科や泌尿器科と連携し、治療ができる体制を整えています。
なお、現在はCOVID19の影響で、原則として教育入院は受け入れができません。大変ご不便をおかけしますが、ご理解のほどお願いいたします。
2018(平成30)年の診療実績
- 2型糖尿病:49件
- 1型糖尿病:9件
- 内分泌疾患:38件
- 高血糖高浸透圧症候群:1件
入院を要した内分泌疾患
- 原発性アルドステロン症
- 下垂体機能異常(先端巨大症、下垂体機能低下症など)
- バセドウ病(甲状腺眼症を含む)
- 褐色細胞腫
- 副腎不全
- クッシング症候群
- インスリノーマの疑い
HbA1c件数
- ~5.9:289件
- 7.0~7.9:471件
- 6.0~6.9:655件
- 8.0~:294件
※複数回検査を行っている方は、最終検査日の数値としています。
関連情報
- らくわ健康教室「本当にこわいの?! 糖尿病 ~あなたにもできる生活習慣改善のヒント~」(2018.3.9)
- らくわ健康教室「甲状腺の病気について ~バセドウ病を中心に~」(2016.3.16)
- 第175回らくわ健康教室「若い人となにが違う? 高齢者の糖尿病」(2013.12.19)
- 第198回らくわ健康教室「骨粗しょう症について知ろう! ~いつまでも背筋を伸ばして歩くために~」(2014.6.25)
- 第50回らくわ健康教室「最近の糖尿病診療 ~糖尿病の予防と上手な付き合い方~」(2011.4.22)
- 特集 糖尿病を考える その2(2008.11.15)
- 特集 糖尿病を考える その1(2008.11.14)
- 第3回らくわ健康教室「メタボリックシンドローム ~今からできる予防法・解消法~」(2007.11.30)