ドクターエイド課
ドクターエイド(医師事務作業補助者)とは
医師が本来の医療行為に専念できるよう、医師の指示のもとに事務的な業務をサポートする職種です。一般名称は「医師事務作業補助者」ですが、洛和会ヘルスケアシステムでは「ドクターエイド(DA)」と呼んでいます。「メディカルクラーク」「ドクターズアシスタント」「臨床支援士」「医療秘書」などの名称で呼ばれている病院もあります。
業務内容
医療文書の作成
各種診断書や診療情報提供書(いわゆる紹介状)、介護主治医意見書、退院サマリーなどの医療文書の作成補助(代行入力や代筆、資料収集など)、また手術に関わる書類の作成などを行います。
診療記録や電子カルテの代行入力
電子カルテの代行入力や、オーダーリングシステムを用いた検査や医療指示の代行入力を行います。
医療の質向上のための事務作業
カンファレンスの補助、診療に関するデータの作成、医師の学会発表のためのデータ収集などの業務を行います。
診療に付随する業務
電話対応、予約対応、外来での診療補助などを行います。
「医療事務」と「医師事務作業補助者」の違い
いわゆる「医療事務」は、病院の受付での患者さんの応対や、医療費の計算、診療報酬の請求などを行いますが、「医師事務作業補助者」は、上述のように医師が行う業務の中の事務的作業を代行する職種であり、会計に関する業務などは行いません。
所属長のひとこと
係長
大木 啓太郎(おおき けいたろう)
医療を取り巻く環境が年々変化する中、医師事務作業補助者に求められる内容も変移してきました。
しかし、医師の事務的な業務を補助することで診療の円滑化を図るという根本は変わりません。回復期・慢性期医療の病院において、常に良質な医療を患者さんに提供することを意識しています。また、内部での研究のみならず外部の研修や学会へも参加し、業務の質の向上を心がけています。
スタッフ紹介(2022年1月現在)
配属人数
6人(男性1人、女性5人)
主な取得資格
- 医師事務作業補助技能認定者(ドクターズクラーク):3人
- 診療情報管理士:1人
- 診療報酬請求事務能力認定者(医科):1人
- 医療秘書技能検定試験有資格者:1人
- 介護事務管理士:1人
- 医療経営士:1人
学術活動
学会発表
- 「整形外科外来における術前業務へのDA介入の取り組み」
- 2021年 日本医師事務作業補助研究会第10回全国大会
- 「嚥下造影検査の業務改善に関わって」
- 2019年 日本医師事務作業補助研究会第9回全国大会
- 「初診患者に対する診察前情報収集業務に対する考察」
- 2019年 第16回日本医療秘書学会学術大会
- 「医師事務作業補助者が行った初診患者に対する診察前情報収集について」
- 2019年 日本医療マネジメント学会第16回京滋支部学術集会
- 「リハビリテーション詳記におけるテンプレートの作成」
- 2018年 日本医師事務作業補助研究会第8回全国大会
- 「病院の機能分化下における医師事務作業補助者の役割 ~系列病院間で動く患者様のために~」
- 2017年 日本医療マネジメント学会第14回京滋支部学術集会
- 「医師事務作業補助者と食事オーダー ~事前入力でわかること~」
- 2017年 第14回日本医療秘書学会学術大会
- 「医師事務作業補助者が書いたリハビリ症状詳記」
- 2016年 第13回日本医療秘書学会学術大会
医師事務作業補助体制加算について
診療報酬において「医師事務作業補助体制加算」という算定項目がありますが、当院ではこの項目を算定していません。しかし、厚生労働省が推進する「病院勤務医の負担軽減」と、安全かつ継続的な医療体制を整えるという観点から医師事務作業補助者を配置しています。
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