洛和会TQM支援センターは、洛和会ヘルスケアシステムに関わる機能の中枢を担う部署のひとつとして、2020年4月に新たに設置されました。法人内の病院、介護、関連会社などにTQM委員会が発足し、現在までに約280課題の改善テーマに取り組んでいます。
TQM(Total Quality Management)とは、全員・全体(Total)で、医療・サービスの質(Quality)を、継続的に向上させる(Management)ことです。実際の活動には、「QC 手法(QC=Quality Control)」と呼ばれる手法を用います。
医療・介護現場はとても忙しく、現場でなければ気付けないムダ・ムリ・ムラが置き去りにされています。現場の気付きを大切にし、諦めずに改善していくことが重要です。当センターは、現場の課題に対して多くの視点で改善策を考え実行できるように支援します。ムダ・ムリ・ムラが解消できれば患者さんに寄り添う時間を増やし、(= 患者さんも職員もスマイル)現場の働き方を変える(= 職員も家族もスマイル)ことができます。誰かをスマイルにすることが当センターの目的です。
業務改善の視点
業務改善進行フロー
NEWS&TOPICS
洛和会丸太町病院が「第9回日総研・接遇大賞」を受賞
他の模範となるような優れた接遇マナー・応対サービスを実践している病院や介護施設などを表彰する「第9回日総研・接遇大賞」を、洛和会丸太町病院で業務改善を行うTQM委員会が受賞しました。
同委員会で病院全体の接遇改善として、職員間のコミュニケーションや連携をスムーズにしたい、もっと笑顔が多い病院にしたいという目標を掲げ、「接遇改善基本行動セルフチェックシート」を作成し、全職員にセルフチェックを実施し、その取り組みが評価されました。担当者は、「多職種が協働して取り組み、実践できたことが受賞につながった」と笑顔で話しました。
テーマ
多職種で作り上げる透析新聞
問題点
透析患者から検査や治療の意義・目的について質問されることが多く、検査や治療に対する理解不足により患者が不安を抱えていることがわかった。
透析関連の情報を提供するツールとして従来CE部のみで作成していた「透析新聞」をさらに工夫する必要があった。
改善策
- 新聞記事の内容を見直し
透析患者に関わる検査・治療は放射線検査、生理検査、薬剤、リハビリなど、多くの部署が関わるため、その専門的内容がよりわかりやすく伝わる工夫を検討した。
-
多職種で新聞記事を作成
月替わりで執筆担当部署を下記の順にローテーションさせた。
- 1.放射線部
- 2.臨床検査部
- 3.リハビリテーション部
- 4.薬剤部
- 5.栄養管理部
- 6.病棟看護部
- わかりやすい言葉遣い、ビジュアルや図表を活用
記事は患者にもわかりやすい言葉を用いて専門用語を避け、文字数・文字サイズを工夫し、図表を用いて見やすい構成にした。
(資料PDF:透析新聞23年11月(臨床検査部)[110KB])
(資料PDF:透析新聞24年2月(栄養)[105KB])
成 果
- 患者さんから「勉強になった」「わからなかったことを知れた」という感想をいただいた。
- 患者さんと職員のコミュニケーション促進のきっかけになった。
- 作成に携わった新人職員の知識向上にも繋がった。
4月のTQMカフェは引き続きTQMセミナーを開催します!
テーマは「心理的安全性」
- いま大注目の心理的安全性ってなに!?
- より良いチームワークが鍵となる!!上司との関係性だけじゃない?!
なごやかに談話しながら、心理的安全性についていっしょに学びませんか?
対 象:若手職員~課長さん
人 数:1名~数名
場 所:図書館棟2階
参加申込:Teams、メールもしくは電話にて希望日時をご連絡ください。
開催日時:4月中はいつでも開催します!
ご連絡の際に、日時を相談・調整いたします(30分~1時間程度を予定しております。)
★音羽エリア以外の方に対して、出張カフェも工夫いたします👍
連絡先:TQM支援センター
メール:horiuchi-arisa@rakuwa.or.jp(TQM支援センター 課長 堀内)
ito-fumiyo@rakuwa.or.jp(TQM支援センター 部長 伊藤)
目的、開催方法などの詳細は別添資料をご参照ください。
※資料「洛和会TQM支援センター TQMカフエ 実施計画」[182KB]
昨年10月~11月に実施した「提案」アンケート調査に多くの職員の皆さまにご回答をいただき、ありがとうございました。TQM支援センターではよりよい働き方をめざし、職場環境の改善を行うためにTQM活動を推進しております。
今回のアンケートの目的は、業務改善したいと思っていることをできるだけ具体的に自由に記載していただき、現場の顕在化・潜在化した課題を可視化し、TQM活動の発展に役立てていくものです。
アンケート内容を考察し、まとめましたのでご報告いたします。
自由記載の内容を同じキーワード、同類の内容に仕分けし、5つに分類しました。
- A)残業、勤務時間、勤務体制に関すること
- B)日々実践している自分(自部署)の業務の問題とその具体的な方策やアイデアに関すること
- C)上司・同僚との関係性や職場風土に関すること
- D)就業規則や法的根拠について理解不足
- E)愚痴や批判
分類したほとんどの内容は、日々の業務量の多さ、ムダな業務、慣例的な業務、ローカルルールを指摘し、何をどのように変えればよいか具体的な対策案が提案してあるものが多くありました。
職場の上司や同僚と関係性については潜在化していた感情的な問題が浮き彫りになっています。愚痴・批判的内容の記載があることは、発言しない・発言できないという組織として危険な状況ではないことを示しており、見方を変えた業務改善への意見として捉えたいと考えます。
以上のように分類し見えてきた業務改善の内容を概念化し、個人の問題ではなく全体の課題として取り組む業務改善課題として資料4に整理しました。今後、関係部署に共有しTQM活動の課題としてつなげていきたいと考えます。
昨年10月~11月に実施した「提案」アンケート調査に多くの職員の皆さまにご回答をいただき、ありがとうございました。TQM支援センターではよりよい働き方をめざし、職場環境の改善を行うためにTQM活動を推進しております。
今回のアンケートの目的は、業務改善したいと思っていることをできるだけ具体的に自由に記載していただき、現場の顕在化・潜在化した課題を可視化し、TQM活動の発展に役立てていくものです。
アンケート内容を考察し、まとめましたのでご報告いたします。
自由記載の内容を同じキーワード、同類の内容に仕分けし、5つに分類しました。
- A)残業、勤務時間、勤務体制に関すること
- B)日々実践している自分(自部署)の業務の問題とその具体的な方策やアイデアに関すること
- C)上司・同僚との関係性や職場風土に関すること
- D)就業規則や法的根拠について理解不足
- E)愚痴や批判
分類したほとんどの内容は、日々の業務量の多さ、ムダな業務、慣例的な業務、ローカルルールを指摘し、何をどのように変えればよいか具体的な対策案が提案してあるものが多くありました。
職場の上司や同僚と関係性については潜在化していた感情的な問題が浮き彫りになっています。愚痴・批判的内容の記載があることは、発言しない・発言できないという組織として危険な状況ではないことを示しており、見方を変えた業務改善への意見として捉えたいと考えます。
以上のように分類し見えてきた業務改善の内容を概念化し、個人の問題ではなく全体の課題として取り組む業務改善課題として資料4に整理しました。今後、関係部署に共有しTQM活動の課題としてつなげていきたいと考えます。
第27回フォーラム日本医業経営コンサルタント学会 京都大会
会期:2023年11月16日(木)~11月17日(金)
https://www.jahmc.or.jp/training/convention/(外部サイトです)
本学会は「医療・介護の未来を、明日を、今日(京)の都で考えよう」をテーマに、医療・保健・介護・福祉の経営のあり方に関する発表が多数計画されています。費用対効果なども含め経営的視点でTQM活動を進めるためにも大変勉強になる内容です。
第24回フォーラム「医療の改善活動」全国大会in広島
国際平和文化都市広島からのメッセージ~改善の歩みを止めない~
会期:2023年11月17日(金)~11月18日(土)
https://tqmh.jp/forum2023/index.html(外部サイトです)
広島県では2020年4月に「広島県医療の改善推進協議会」を立ち上げ、県全体でTQMの推進活動に取り組まれています。今回、その広島でフォーラムが開かれることとなり、コロナ禍でも止まることのない、医療におけるTQM推進に関する取り組みの報告や、改善活動事例の発表が期待されます。
管理職のマネジメント能力
今回の資料は、内閣官房 内閣人事局が作成された国家公務員のための管理職のマネジメント能力に関する資料を紹介します。ここには管理職のマネジメント能力向上に必要な行動や在り方が、具体的な事例で掲載されています。公務員と書かれていますが、民間企業の管理職、あるいは管理職を目指す方々にも大変参考になる内容です。
― 髪を切る夢 ―
髪を切る夢を見ました。長年ロングヘアの私は、思いもよらない夢に驚きインターネットを探りました。髪を切ることは「今が新しいスタートに適していることを表している」とのことです。髪を切るだけでなく髪型を変えるだけでもポジティブな気持ちになり、良い運気を引き寄せるとか。夢で髪を切りましたから(笑)、新年度は新たな変革にチャレンジしてみましょう(嬉笑)
2024年4月
これまでのこぼれ話はこちら