2015(平成27)年中における京都府内での特殊詐欺の被害状況は、被害件数は168件(平成26年:159件)と前年を超え、被害額は約8億円(平成26年:約11億5,000万円(過去最悪))と、前年と比べると減少したものの、8億円もの府民の大切な財産が犯人にだまし取られるなど、極めて深刻な事態となっています。
また、168人の被害者のうち、65歳以上の高齢者が127人と、全体に占める高齢者の割合は実に76%となっています。これは、高齢者が特殊詐欺(振り込め詐欺含む)の標的になっていることを示しています。
京都府警察では、特殊詐欺被害の撲滅に向け、特殊詐欺の最新の手口や被害に遭わないために必要な情報を、簡潔でわかりやすく、高齢者にも行き届くよう、幅広い広報啓発に努めています。
(1)株式投資や社債・債券購入にまつわる名義貸しトラブルを口実とした架空請求
犯人A:「○○さん。株券を買う権利が当たりました!!」
被害者:「私は結構です」
犯人A:「だったら、名義だけでも貸してください」
被害者:「わかりました」
~ いったん電話が切れ、再度かかってくる ~
犯人B:「○○さん。名義貸しは犯罪です。バレたら、逮捕されます。お金で解決できます。宅配便を使って現金を送ってください」
(2)有料サイトの利用料金の未払いを口実に現金をだまし取る架空請求
犯人:「アダルトサイトの利用料金が未払いです」
被害者:「えっ、覚えがありません」
犯人:「記録が残っています。振り込みがなければ、訴訟を起こします。延滞料金も発生します」
被害者:「わかりました」
犯人:「コンビニで、インターネット決済用電子マネーを購入し、番号などを教えてください」
不審な電話がかかってきても、
ようにしてください。
渡してしまった(振り込んでしまった、送ってしまった)現金は、絶対に戻ってきません。
不審な電話がかかってきたら、「こんなことぐらい」と思わずに、直ちに110番通報をしてください!!