鼻は1つなのになぜ穴は2つある?

人間の身体には、目や耳などが、左右対称に2つずつある。でも鼻は1つなのに、穴は2つある。鼻の奥には、毛細血管の集まった鼻甲介という膨らみがあり、交互に充血と膨張を繰り返している。膨張した鼻孔は空気が通りにくく、片方の穴をふさぐ。これは、1~2時間おきに起こる現象で「交代制鼻閉」という。この現象は、自律神経に支配されているが、鼻の穴は、左右の肺に対応しており、一度に大量の空気が入り込むのを防いだり、詰まった鼻は空気がゆっくり通ることで、識別しにくい匂いを識別したりしている。また、鼻中隔という仕切りで、鼻の穴を二分して、面積を広げ、ほこりやゴミを取り除きやすくしている。 日ごろ、なんとも思わない鼻の穴が2つあること。理由がわかってもらったかな?

同じようなことが、我々の社会でも起こっているのではないかな。管理職の人で、部下が1人しかいない人は、ほとんどいない。出来る人、出来ない人。いろいろいるが、その組織で何らかの役に立っていないか、もう一度見直したいものである。

洛和会ヘルスケアシステム 会長 矢野 有洛