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足関節捻挫

足首の捻挫はスポーツ外傷の中で最も頻度が高いものです。多くが外側の靭帯が損傷する内反捻挫です。スポーツレベルは、レクリエーション、学校体育からトップレベルの競技全般において発生します。
また、足関節捻挫の再発率は50〜70%と高く、捻挫を繰り返すことで慢性足関節不安定症(CAI)に進行する場合もあります。 専門的な診断と治療を行い、早期スポーツ復帰に向けた取り組みが必要です。

足関節捻挫

特徴

スポーツ代表例
  • バレーボール
  • バスケットボール
  • サッカー
  • ラグビー
  • アメリカン
    フットボール
  • テニス
  • 野球
  • 体操
シンスプリントスポーツ代表例シンスプリントスポーツ代表例

年代別のスポーツ外傷

足関節捻挫は、スポーツ外傷の中でも多く、全体の約3割を占めます。また、中学生以下が約25%、高校生以上でも約30%と年齢を問わず発生するのも特徴です。

年代別のスポーツ外傷

原因・症状

プレー中に足が滑ったり、着地を失敗して足首を捻り、急激な内反が強制され外側にある前距腓靭帯などが伸びたり断裂します。

ジャンプの着地時に人の足の上に乗り、足関節の内反が強制されて受傷する場合があります。バレーボールやバスケットボールで多く、重症となる場合があります。

プレー中のストップや着地、切り返しなどで足首を捻って受傷した場合(自損例)は中等度の損傷が多く、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどにみられる接触プレーをはじめ、野球のスライディング、体操競技、テニスに多く発生します。

内反捻挫の場合は外くるぶしあたり、外反捻挫の場合はうちくるぶしあたりに痛みが出現します。

ストレステスト

前方引き出しテスト

アキレス腱と踵骨をおさえて前方・後方へ引き出します。
前距腓靭帯、踵腓靭帯の緩みがあれば、動揺性を確認できます。

内反ストレステスト

脛骨前方と踵骨をもって内反を誘導します。
前距腓靭帯、踵腓靭帯の緩みがあれば、動揺性を確認できます。

分類

内反捻挫で起こる足関節外側靭帯損傷は以下のように分類されます。

  • 1度損傷:運動時のみ痛みがある
  • 2度損傷:外側靭帯の部分損傷であり、中等度の痛み、腫脹、皮膚の変色、機能低下とストレステストにより不安定性を認める。
  • 3度損傷:外側靭帯の完全断裂であり、腓骨周囲に4cm以上の腫脹、変色、重大な機能低下と可動域低下、不安定性を認める。
分類

治療

アイシング

アイシング

微弱電流治療器 アキュスコープ80L6®マイオパルス75L®

アキュスコープ80L6®マイオパルス75L®

マルチ電気治療器 インテレクト アドバンス・コンボ 2762CC6®

インテレクト アドバンス・コンボ 2762CC6®

リハビリテーション

1度損傷では歩行も軽い走行も可能であり、RICE処置を行い、数日で競技復帰が可能な場合もあります。2度損傷では、シーネ・ギプスによる固定を3週間程度行います。

ふくらはぎストレッチ

ふくらはぎストレッチ

足裏ストレッチ

足裏ストレッチ

ふくらはぎストレッチ

足首の筋トレ

ふくらはぎストレッチ

足首の筋トレ

ふくらはぎストレッチ

足首の筋トレ

受傷後4週間程度からサポーターを装着し、ジョギングを開始します。段階的にスピードを上げていき、カッティングやストップ動作へと進めていきます。
8~12週間程度で競技復帰を目指します。
3度損傷や慢性的な不安定性を生じている場合には、靭帯再建術を行う場合もあります。

カーフレイズ

カーフレイズ

フロントランジスクワット

フロントランジスクワット

スクワット

スクワット

スターリング

スターリング

スターリング

スターリング

再発予防

捻挫は癖になると言いますが、それほど再発率が高い怪我だとされています。捻挫を繰り返している場合、靭帯そのものが緩くなってしまい、足関節の不安定性が生じてしまいます。緩くなった靭帯はトレーニングで強化できるわけではないため、その代わりとなる足関節周囲の筋肉を強化する必要があります。足関節だけでなく、体幹や股関節、膝関節といった全身の筋力を強化することにより、体の崩れを防ぎ、捻挫をしにくい姿勢をつくることが大切です。また、外的なサポートとしてテーピングやサポーターも予防には有効です。それでも足関節の不安定性が著明な場合は手術にて靭帯を修復する場合もあります。いずれにせよ、再発を予防するためには、しっかり体の軸をつくり、柔軟性を高め、適切な動作を身に付けることが大切になります。

疾患別治療・リハビリテーション

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