令和2年度 洛和会丸太町病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
- 令和2年(1~12月) 洛和会丸太町病院 年報
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | 97 | 99 | 94 | 173 | 336 | 535 | 1028 | 1126 | 591 |
※9件以下の症例は-で表示しております
平均年齢は71歳です。
各年代に多い疾病は以下の通りです。
・10代~30代:骨折や靱帯断裂などの外傷疾患や気胸など
・40代~60代:骨折などの整形疾患や心臓疾患など
・70代~:肺炎や尿路感染などの内科疾患など
入院後は可能な限り早期にリハビリテーションを開始し、運動機能が低下しないようにしています。
自宅に戻るために必要な福祉用具の調整や施設の再入所、リハビリ継続時の転院調整など、専門の相談員が円滑に退院できるよう支援しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病なし | 149 | 13.36 | 20.51 | 24.16% | 88.32 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし | 115 | 10.14 | 13.00 | 4.35% | 86.55 | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 50 | 11.94 | 17.23 | 10.00% | 87.78 | |
070510xx99xxxx | 痛風、関節の障害(その他) 手術なし | 32 | 8.50 | 11.97 | 9.38% | 89.44 | |
180030xxxxxx0x | その他の感染症(真菌を除) 副傷病なし | 29 | 10.62 | 10.76 | 6.90% | 79.10 |
内科では内科領域全般の疾患に対して診療を行っています。救急受診からの入院が大半を占めています。
平均年齢が80歳以上と高いため、医師、看護師をはじめ薬剤師や理学療法士、管理栄養士、事務等も含めた他職種カンファレンスを実施し、円滑に退院できるよう連携を密にとっています。
疾患では誤嚥性肺炎、尿路感染症、心不全が多くなっています。
上位5位全ての疾患は平均在院日数が全国平均より短いです。
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 94 | 2.14 | 2.66 | 0.00% | 68.76 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 57 | 10.14 | 9.53 | 7.02% | 76.44 | |
060340xx03x01x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病あり | 23 | 17.70 | 17.90 | 8.70% | 83.17 | |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 21 | 8.24 | 8.11 | 0.00% | 76.62 | |
060140xx97x0xx | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし | 17 | 7.76 | 10.83 | 5.88% | 67.47 |
消化器内科は、内視鏡治療を中心として診療を行っています。
1位は大腸ポリープに対する内視鏡的治療で、1泊2日で退院することが多いです。
2位、3位は胆管炎に対して、閉塞した胆管の胆汁などを十二指腸に逃がすために行う内視鏡的胆道ステント留置術や胆管結石に対して結石を砕いたりする治療を行っています。副傷病の有無でDPCコードが変わるため、順位が分かれています。
4位は胃がんに対するESD(内視鏡による粘膜切除術治療)を行っている症例です。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 128 | 3.23 | 4.44 | 3.13% | 73.09 | |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし | 98 | 2.26 | 3.07 | 1.02% | 72.88 | |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 41 | 4.24 | 5.43 | 0.00% | 75.88 | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 31 | 13.16 | 17.23 | 9.68% | 84.77 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1-なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 30 | 7.97 | 10.56 | 0.00% | 79.57 |
循環器内科では、心臓カテーテルによる検査・治療を行っています。
狭窄した血管を押し広げるバルーンやステントによる、狭窄部拡張など動脈硬化の性状に応じた治療を行っています。また、低侵襲で出血も少ないため、身体への負担も少ないです。
1位、2位は同じ狭心症ですが、1位は心臓カテーテル治療した件数、2位は心臓カテーテル検査をした件数です。
カテーテル検査とは治療前にカテーテル検査を行い、治療の必要性を判断します。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 35 | 4.54 | 4.86 | 0.00% | 65.83 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 28 | 4.82 | 5.44 | 0.00% | 36.96 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 27 | 5.44 | 6.41 | 0.00% | 65.96 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 20 | 13.65 | 16.19 | 0.00% | 73.65 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 8.18 | 7.23 | 0.00% | 60.73 |
外科では消化器領域を中心に診療を行っています。予定入院だけでなく、夜間休日の緊急症例に対応する体制も整えています。外科治療からその後の内科的フォローまで継続的に治療できるように、消化器内科と連携をとっています。
1位ヘルニアの平均年齢は65歳です。転院率は0%で自宅や施設へ退院しています。
2位虫垂炎の平均年齢は36歳と比較的若いです。平均在院日数は全国平均よりやや短いです。
4位結腸がんは内視鏡治療の適用外となった早期がんに対して腹腔鏡下手術を行います。接臓器浸潤を伴う高度進行がんに対しては開腹による手術を行います。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 150 | 21.03 | 25.09 | 47.33% | 83.40 | |
160610xx01xxxx | 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 | 101 | 16.02 | 17.59 | 0.99% | 62.71 | |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 91 | 10.35 | 16.10 | 1.10% | 70.62 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 75 | 13.39 | 21.03 | 5.33% | 69.97 | |
070343xx01x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし | 62 | 11.85 | 20.40 | 3.23% | 70.66 |
整形外科では脊椎疾患、関節疾患、スポーツ整形(肘・肩・膝)の診療を行っています。術後早期にリハビリテーションを開始し、日常生活能力を回復させ、できるだけ早く入院前の生活場所に戻れるようにしています。また、継続してリハビリテーションが必要な場合は転院調整を行い、無理なく退院できるよう支援しています。
1位大腿骨頚部骨折は平均年齢が80歳以上と高く、半数がリハビリテーション目的に転院しています。
2位四肢筋腱損傷は肩腱板断裂です。16日程度で退院しています。
上位5位すべて、平均在院日数が全国平均と比べて短いです。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 16 | 2.00 | 2.04 | 0.00% | 67.00 | |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | - | - | 8.81 | - | - | |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害 手術なし | - | - | 9.17 | - | - |
※9件以下の症例は-で表示しております
耳鼻咽喉科1位の睡眠時無呼吸症候群は1泊2日検査入院です。夕方入院し翌朝には退院することができます。
2位の突発性難聴は外来での治療も可能ですが、症状が強い場合など入院にて治療を行います。外来では急性咽頭炎、喉頭炎、副鼻腔炎、中耳炎などの感染症から、メニエール病やアレルギー性鼻炎といった慢性の疾患、睡眠時無呼吸症候群など幅広く診断・治療を行っています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11013xxx04xxxx | 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 | 68 | 4.09 | 5.53 | 0.00% | 66.78 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 副傷病なし | 11 | 6.91 | 5.67 | 0.00% | 71.55 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | - | - | 7.13 | - | - | |
110070xx03x20x | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2-2あり 副傷病なし | - | - | 7.05 | - | - | |
11013xxx99xxxx | 下部尿路疾患 手術なし | - | - | 9.75 | - | - |
※9件以下の症例は-で表示しております
泌尿器科では排尿障害や尿路結石など泌尿器全般的に診療しています。
また、間質性膀胱炎(頻尿、膀胱痛、尿意切迫感を主訴とする原因不明の難治性膀胱の炎症性疾患)の診断から治療まで行うことができます。治療方法は膀胱水圧拡張術、潰瘍焼灼術、薬物療法があります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
StageⅠ | StageⅡ | StageⅢ | StageⅣ | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | 24 | - | 1 | 第8版 |
大腸癌 | 10 | 14 | 10 | - | 14 | - | 1 | 第8版 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 第8版 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 第8版 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 第8版 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※9件以下の症例は-で表示しております
ステージⅠの胃癌・大腸癌は消化器内科にて内視鏡的治療を行います。
大腸癌のステージⅢでは外科にて外科的治療を行っています。(大腸癌の詳細な部位は結腸~直腸の範囲です。)
胃癌・大腸癌の病期不明の症例は内科入院で偶発的に発見され、積極的治療を希望されなかった高齢の方がほとんどを占めます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 39 | 9.00 | 82.77 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
※9件以下の症例は-で表示しております
当院に入院される市中肺炎の方は7割が中等症の方となっています。
平均年齢は82歳と高く、中等症で入院された場合は9日程度で退院しています。
年齢が高い方、間質性肺炎や喘息など呼吸器疾患を患っている方は重症化しやすい傾向となっています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
- | 46 | 14.59 | 83.63 | 26.09% |
救急受診からの入院が大半を占めています。
平均年齢は83歳と高齢者が多いです。
高度な治療が必要となった場合、また治療後の継続的なリハビリが必要になった場合に転院しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 34 | 0.68 | 12.56 | 5.88% | 79.85 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 17 | 2.71 | 26.76 | 23.53% | 76.88 | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | - | - | - | - | - | |
K691-2 | 経皮的肝膿瘍ドレナージ術 | - | - | - | - | - | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | - | - | - | - | - |
※9件以下の症例は-で表示しております
内科の入院で専門的な治療が必要となった場合は、該当診療科の医師に依頼をして手術を行っています。
院内で情報を共有し、診療科の垣根を越えて治療を行っています。
手術を担当している診療科は下記の通りです。
経尿道的尿管ステント術:泌尿器科
内視鏡的消化管止血術、経皮的肝膿瘍ドレナージ術、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術:消化器内科
経皮的冠動脈ステント留置術:循環器内科
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | 87 | 0.13 | 1.20 | 0.00% | 69.06 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 64 | 0.66 | 12.81 | 7.81% | 80.94 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 26 | 0.27 | 6.92 | 11.54% | 73.77 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 21 | 1.00 | 6.24 | 0.00% | 76.62 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 17 | 2.41 | 5.88 | 5.88% | 74.59 |
消化器内科では内視鏡(胃カメラや大腸カメラなど)による治療を行っています。
内視鏡的大腸ポリープ切除術は日帰りでも可能ですが、ポリープの数や大きさによって経過観察が必要と判断された場合は1泊2日入院で経過を診ています。
内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜)は胃がんに対しての治療です。予定入院で治療前日に入院し、8日程度で退院しています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 141 | 0.01 | 1.38 | 29.79% | 73.67 | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 102 | 1.75 | 3.79 | 4.90% | 73.93 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 63 | 1.32 | 4.68 | 3.17% | 78.14 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 28 | 1.82 | 7.54 | 3.57% | 81.29 | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | 24 | 0.00 | 1.38 | 16.67% | 71.17 |
循環器内科では心臓カテーテルによる治療を行っています。
シャント拡張術・血栓除去術は、透析に必要なシャントの閉塞・狭窄に対して行っています。治療当日に入院され、1泊2日で退院することが多いです。
経皮的冠動脈ステント留置術は、狭心症や心筋梗塞に対して行うことが多いです。治療法は手首や足の付け根の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を入れ、風船やステント(網状の金属製筒)などを使って、狭くなったり詰まったりしている冠動脈を広げる治療法です。4日程度で退院しています。365日24時間の受入体制を整え、緊急症例にも対応しています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 41 | 2.44 | 3.56 | 0.00% | 65.83 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 28 | 0.79 | 3.04 | 0.00% | 36.96 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 27 | 5.70 | 10.44 | 0.00% | 73.48 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 22 | 1.09 | 2.36 | 0.00% | 62.09 | |
K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 13 | 1.08 | 2.62 | 0.00% | 72.15 |
当院外科の2020年度手術件数は、221件でした。
消化器疾患中心に手術を行い身体的に負担の少ない腹腔鏡下が主流です。
腹腔鏡下胆のう摘出術は基本的に切開創は2箇所のみですが、炎症が高度の場合には切開創を追加したり開腹による手術に変更することがあります。
腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲腫瘍を伴わないもの)の切開創はへその1カ所2cmのみです。穿孔していない(破れていない)虫垂炎であれば手術時間は約45分で術後2~3日で退院することがほとんどです。(身体状態や手術の状況によって開腹に変更する場合があります)
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術(股) | 164 | 1.54 | 11.80 | 4.88% | 72.55 | |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 143 | 1.44 | 9.59 | 2.80% | 69.38 | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 111 | 2.80 | 15.88 | 38.74% | 81.24 | |
K080-41 | 関節鏡下肩腱板断裂手術 簡単なもの | 78 | 0.87 | 11.03 | 1.28% | 62.56 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 53 | 3.87 | 15.77 | 62.26% | 84.85 |
当院整形外科の2020年度手術件数は、1289件でした。
術後早期にリハビリテーションを開始し、離床を心掛け、早期退院を目指しています。
人工関節置換術ではなるべく切る範囲を小さくし、筋肉や組織への負担を減らしています。
予定入院で行われることが多く、術後12日程度で退院しています。
関節鏡下肩腱板断裂手術は関節鏡による腱板修復術を行っていますが、修復が困難な大きな断裂では、肩甲骨の内側から腱板を剥離し外側へ引き出す筋前進術(Debeyre-Patte変法)を行っています。入院当日または翌日に手術することが多く、術後11日程度で退院しています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K800-2 | 経尿道的電気凝固術 | 59 | 1.00 | 2.22 | 0.00% | 65.68 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 14 | 0.93 | 2.29 | 0.00% | 74.93 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 10 | 1.00 | 5.00 | 0.00% | 71.60 | |
K800-3 | 膀胱水圧拡張術 | - | - | - | - | - | |
K7981 | 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術 | - | - | - | - | - |
※9件以下の症例は-で表示しております
当院泌尿器科の2020年度手術件数は、182件でした。
予定入院が多く、入院当日または翌日に手術することが多いです。
経尿道的電気凝固術は間質性膀胱炎に対して行われ、電気やレーザーで焼灼凝固します。
膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術は膀胱がんに対して手術を行い、術後3日程度で退院しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | 18 | 0.44 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 176 | 4.31 |
異なる | - | - |
※9件以下の症例は-で表示しております
手術・処置の合併症のうち166件はシャント狭窄・機能低下です。
グループ病院からの入院が多くなっています。その他、カテーテル関連尿路感染症や人工関節感染などがありました。
更新履歴
- 2021.09.30
- 令和2年度 第1版更新
- 2020.09.30
- 令和元年度 第1版更新
- 2019.09.30
- 平成30年度 第1版更新
- 2018.09.29
- 平成29年度 第1版更新
- 2017.09.30
- 平成28年度 第1版更新
- 2016.09.29
- 平成27年度 第1版更新