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新着情報

9月12日

abouttqm

洛和会TQM支援センターは、洛和会ヘルスケアシステムに関わる機能の中枢を担う部署のひとつとして、2020年4月に新たに設置されました。法人内の病院、介護、関連会社などにTQM委員会が発足し、現在までに約90課題の改善テーマに取り組んでいます。
TQM(Total Quality Management)とは、全員・全体(Total)で、医療・サービスの質(Quality)を、継続的に向上させる(Management)ことです。実際の活動には、「QC 手法(QC=Quality Control)」と呼ばれる手法を用います。

TQMについて

医療・介護現場はとても忙しく、現場でなければ気付けないムダ・ムリ・ムラが置き去りにされています。現場の気付きを大切にし、諦めずに改善していくことが重要です。当センターは、現場の課題に対して多くの視点で改善策を考え実行できるように支援します。ムダ・ムリ・ムラが解消できれば患者さんに寄り添う時間を増やし、(= 患者さんも職員もスマイル)現場の働き方を変える(= 職員も家族もスマイル)ことができます。誰かをスマイルにすることが当センターの目的です。

業務改善の視点

業務改善の視点1 業務改善の視点2 業務改善の視点3

業務改善進行フロー

業務改善進行フロー

取り組み

厚生学校

テーマ

助産学科の学生が主体的に技術練習に取り組める実習室環境の工夫

問題点

技術練習に使用する物品の準備や片付けを学生自身で行っていたため、実際に技術練習にあてられる時間が十分に確保できていなかった。さらに使用するにあたり、主体性を育むためのルールがなかった。

改善策

  1. 実習室にあらかじめ使用する物品を配置する。(資料:写真)
  2. 破損や紛失に早期対応できるよう「物品貸出簿」「破損物品確認表」を用いて、 学生(演習委員の管理担当者)に物品管理を任せる。
  3. 「実習室使用計画書」を用いて予約制での運用を行い、予約管理は教員が介入せず学生に任せる。

成 果

  • 月平均11.5時間/人の技術練習に取り組めた。(最大値19.5時間/人、最小値5時間/人)
  • 物品管理や予約管理を学生に任せたことで、技術練習に対する学生の主体性が引き出せた。

音羽記念病院

テーマ

病棟と透析センターにおける申し送りのIT化

問題点

透析センターから病棟への申し送りは担当者同士が口頭で行っていたが、透析終了後の病棟帰室時に間に合わず、タイムリーに透析中の状態がわからないケースが発生していた。 また申し送り内容を記録用紙へ手書きで記入する手間がかかっていた。

改善策

  1. 透析業務用通信システム「Future Net Web+」(以下、FN)を、申し送り専用に使用方法を変更。
  2. 透析センター看護師、病棟看護師に操作方法の説明を行い、使用方法を周知。
  3. 透析室にて申し送り事項を入力し、病棟でFNで申し送り内容を確認できるようにする。

成 果

  • 透析患者の情報を必要な時にいつでも確認できるようになった。
  • 記録用紙へ手書き記入する手間がなくなった。

letstry

提案カフェ

リピーター続出の提案カフェ!
9月のテーマは「リフレクション ~上半期を振り返りましょう~」

これまでの提案カフェでは、業務作業手順の作り方、勤務表の作り方・見方、日常業務からの問題の見つけ方、事例紹介、アンケートの㊙効果、昔からやっているから変えられないと思っていた業務の改善、をテーマに取り上げてきました。
上半期に取り組んだTQM活動の中から「これならできるかも!」と思ったもの、「自部署でこんな取り組みをやりました!」といったことを聴かせてください。

上半期を振り返りながら、より良い職場づくりへの一歩を踏み出しましょう。



開催日時:2023年9月7日(木)、19日(火)、25日(月)
時  間:13:30~14:30(30分~1時間程度を予定しております。)
場  所:図書館棟2階執務室、本部棟会議室など
参加申込:メールもしくは電話にて希望日時をご連絡ください。
★音羽エリア以外の方に対して、出張カフェも工夫いたします👍

連絡先:洛和会TQM支援センター(内線35202,35203)
TEL:090-9961-0985 (業務用携帯電話)
メール:horiuchi-arisa@rakuwa.or.jp(洛和会TQM支援センター 主席係長)
    ito-fumiyo@rakuwa.or.jp(洛和会TQM支援センター 部長)



より多くの皆さんの声を聞くため、「提案カフェ」を開催しております。「提案カフェ」とは、お茶を飲んでくつろいでいるような雰囲気をイメージし、様々なアイデアや意見を出しやすくする意図を含んだネーミングです。

やりがいのある仕事づくり、職場環境づくりを阻害している課題や、改善アイデアについて、ちょっとした気づきや思いをお持ちの方、ぜひ気軽にお越しください。誰に聞けばいいかわからない、日頃のちょっとした疑問にもお答えします。

目的、開催方法などの詳細は別添資料をご参照ください。
※資料「洛和会TQM支援センター 提案カフエ 実施計画」[182KB]

アンケート

提案アンケート(2022年10月実施)
認知度アンケート(2022年5月実施)

アンケート

昨年10月~11月に実施した「提案」アンケート調査に多くの職員の皆さまにご回答をいただき、ありがとうございました。TQM支援センターではよりよい働き方をめざし、職場環境の改善を行うためにTQM活動を推進しております。
 今回のアンケートの目的は、業務改善したいと思っていることをできるだけ具体的に自由に記載していただき、現場の顕在化・潜在化した課題を可視化し、TQM活動の発展に役立てていくものです。
 アンケート内容を考察し、まとめましたのでご報告いたします。

自由記載の内容を同じキーワード、同類の内容に仕分けし、5つに分類しました。

分類したほとんどの内容は、日々の業務量の多さ、ムダな業務、慣例的な業務、ローカルルールを指摘し、何をどのように変えればよいか具体的な対策案が提案してあるものが多くありました。
 職場の上司や同僚と関係性については潜在化していた感情的な問題が浮き彫りになっています。愚痴・批判的内容の記載があることは、発言しない・発言できないという組織として危険な状況ではないことを示しており、見方を変えた業務改善への意見として捉えたいと考えます。
 以上のように分類し見えてきた業務改善の内容を概念化し、個人の問題ではなく全体の課題として取り組む業務改善課題として資料4に整理しました。今後、関係部署に共有しTQM活動の課題としてつなげていきたいと考えます。

外部学会・セミナー

第24回フォーラム「医療の改善活動」全国大会in広島
国際平和文化都市広島からのメッセージ~改善の歩みを止めない~

会期:2023年11月17日(金)~11月18日(土)

https://tqmh.jp/forum2023/index.html(外部サイトです)

広島県では2020年4月に「広島県医療の改善推進協議会」を立ち上げ、県全体でTQMの推進活動に取り組まれています。今回、その広島でフォーラムが開かれることとなり、コロナ禍でも止まることのない、医療におけるTQM推進に関する取り組みの報告や、改善活動事例の発表が期待されます。

参考資料

TQMに関わる資料

テーマ:ICT活用事例集 ~ICT活用でどんな可能性が広がるのか~

この事例集では、教育現場におけるICT(Information & Communications Technology:情報通信技術)の活用がどのように教育の質を向上させ、学習体験を変えたのか。 成果だけでなく導入プロセスや見えてきた課題など、写真・図表と共に具体的に紹介されています。 教育現場での事例紹介ですが、洛和会の医療・介護・関連会社、さまざまな分野で実施しているTQM活動におけるICTの取り組みの可能性を探る際のヒントが散りばめられています。

【資料】教育ICTガイドブック(外部サイト)https://www.soumu.go.jp/main_content/000492552.pdf
(出典:総務省 教育情報化の推進 先導的教育システム実証事業https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/sendou.html


これまでのTQMに関わる資料

マトリックス分析

マトリックス図1
2023年度業務改善テーマより
マトリックス図2
こぼれ話

― 歯科治療 ―

一か月前から右上奥歯の違和感が痛みに変わり、二の足を踏んでいた歯科治療を開始しました(冷汗)。 どこの歯医者に行くか迷い、インターネットで検索していると、なんとも奥深い!!「歯の歴史」をみつけました。 歯みがきはお釈迦様が最初に提唱したとか、昔はむし歯になったら神仏に祈っていたとか、歯みがき粉のルーツとか、歯ブラシと名のついた商品は大正2年のライオンの歯ブラシとか・・こんな歴史を知ると進化した現在の歯科治療に身震いがします(怖)。歯の大切さを痛感し、歯の手入れをカイゼンすることに決心しました(苦笑)。

2023年9月

こぼれ話イラスト

これまでのこぼれ話はこちら