建築コンセプト
心が安らぎ、温もりが伝わってくる…
そんな環境の中で…
太古の昔から人間にとってなくてはならない“自然との共存”。
当院の建物は、大きく力強く伸びる“森の木”をイメージしています。
日本の伝統色や草花を取り入れた色調やデザイン、建物中央には明るい日差しが直接差し込む吹き抜けと、その下に流れる滝を造り、ヒーリングの空間としています。
四季折々に色や形を変えながら、空気を浄化し、日差しを和らげ、大地の下に水を蓄えるなど、静かに人間の生活を守ってきた木々と森。
そんな安らぎと温もりの中で、心身の活力を回復していけるようにという願いを込めています。
1階 青磁色(せいじいろ)
音羽の森の滝を中心に水源をイメージした、やわらかい青みがかった緑色を基調としています。
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吹き抜けを通じて差し込む自然の光の下では、癒しの水音が聞こえます。
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2階 萌黄色(もえぎいろ)
みずみずしく新鮮な若葉からなる新緑の森をイメージした、明るい緑色を基調としています。
3階 柿渋色(かきしぶいろ)
力強く降り注ぐ朝日を受けて明るく色づいた朝の森をイメージした、黄赤色を基調としています。
4階 山吹色(やまぶきいろ)
実りの季節をむかえ、鮮やかに色づいた黄金の森をイメージした黄色を基調としています。
4階フロアには、言語療法室・音楽療法室がございます。
病室サイン陶板
自分の部屋がわかるよう、全ての病室の入り口に異なるタイルを掲示しています。
これは「アズレージョ」という、ポルトガルで16世紀から今に至るまで続く装飾タイルです。
デザイナーの石井春さんがポルトガルの工房で作られました。
作者
石井 春(いしい はる)
経歴
独学にてアートを学ぶ | |
1987、1993 | ヨーロッパ遊学 |
1995 | ポルトガルのアズレージョに出合う 以後毎年ポルトガルに渡りアズレージョ制作 |
1999 | 浜田市世界こども美術館「ポルトガルの帆船」ワークショップ開催 |
2002 | ポルトガルFundaco Orieneteよりアーティスティック・レジデンシー授与 ポルトガル・アジア歴史、文化芸術的交流促進プ口ジェク卜参加 |
2006 | INAXとコラボレーション ポルトガルの世界遺産などに使われているアズレージョを雑誌「CONFORT」に紹介、取材に同行 1990年から16年在住した神奈川県葉山町より京都にアトリエを移転 |
2009 | ポルトガルに制作で滞在中インタビューを受け、雑誌「VISAO」に記載される |
2010 | ポルトガル大統領からoficial da Ordem de Merito勲章を授与 |
2012 | 東大寺セミナーでパネリストを努める |