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新着情報

7月9日

abouttqm

洛和会TQM支援センターは、洛和会ヘルスケアシステムに関わる機能の中枢を担う部署のひとつとして、2020年4月に新たに設置されました。法人内の病院、介護、関連会社などにTQM委員会が発足し、現在までに約280課題の改善テーマに取り組んでいます。
TQM(Total Quality Management)とは、全員・全体(Total)で、医療・サービスの質(Quality)を、継続的に向上させる(Management)ことです。実際の活動には、「QC 手法(QC=Quality Control)」と呼ばれる手法を用います。

TQMについて

医療・介護現場はとても忙しく、現場でなければ気付けないムダ・ムリ・ムラが置き去りにされています。現場の気付きを大切にし、諦めずに改善していくことが重要です。当センターは、現場の課題に対して多くの視点で改善策を考え実行できるように支援します。ムダ・ムリ・ムラが解消できれば患者さんに寄り添う時間を増やし、(= 患者さんも職員もスマイル)現場の働き方を変える(= 職員も家族もスマイル)ことができます。誰かをスマイルにすることが当センターの目的です。

業務改善の視点

業務改善の視点1 業務改善の視点2 業務改善の視点3

業務改善進行フロー

業務改善進行フロー

NEWS&TOPICS

マトリックス図1

注目の業務改善

洛和会丸太町病院

テーマ

職員のやる気につながる!オリジナルの健康管理セルフチェックシートの活用

問題点

洛和会では健康経営推進室が発足し、喫煙やメタボリックシンドローム等に対する取り組みが進められ「健康経営優良法人2024 ホワイト500」に認定された。洛和会丸太町病院においても職員の健康管理に対する意識が高く、さらに主体的に健康管理が行える取り組みを進めている。

改善策

  1. 全職員を対象に健康に対する意識調査アンケートを行い、現状の健康意識や課題を明らかにした。
  2. アンケート結果を基に洛和会丸太町病院オリジナルの「健康管理セルフチェックシート2024」を作成。このセルフチェックシートは、職員自身が日常生活で意識していることを簡単に確認できるようチェック項目を7項目に絞った。また取り組みやすさの面で心理的ハードルを下げるために、自己評価を「1.自分のペースで実施している2.手抜きしている3.実施していない」をいうフレーズに工夫した。
    ※「2.手抜きしている」とは、“ちょい学習”や“ながら運動”を含む。
    (資料PDF:健康管理セルフチェックシート2024[110KB])
  3. セルフチェックシートの集計結果を公開し、同じ職場で働く他の職員がどのように健康管理に取り組んでいるかを知る機会を提供した。

成 果

  • 当院職員の現状に合ったオリジナルのセルフチェックシートを作成できた。
  • アンケート調査やセルフチェックシートを実施することで、健康管理に関することが話題にあがるようになり、職員が主体的に健康管理に取り組む環境づくりが進展した。
  • 同じ環境で働いている身近な職員のリアルな健康管理方法を知ることで、職員間での健康に対する意識向上と自己啓発の促進が期待される。

letstry

TQMカフェ

7月のTQMカフェ
テーマは「TQM活動なんでも相談室」

TQMは総合的な品質管理です❤
「改善」を必要とするもの、なんでもTQMで取り組みましょう。改善・変化・挑戦はおもしろ&楽しいですよ!

人  数:1名~数名
場  所:図書館棟2階
参加申込:Teams、メールもしくは電話にて希望日時をご連絡ください。
開催日時:ご連絡の際に、日時を相談・調整いたします(30分~1時間程度を予定しております。)
★音羽エリア以外の方に対して、出張カフェも工夫いたします👍
連絡先:TQM支援センター
メール:horiuchi-arisa@rakuwa.or.jp(TQM支援センター 課長 堀内)
    ito-fumiyo@rakuwa.or.jp(TQM支援センター 部長 伊藤)

TQMカフェ

目的、開催方法などの詳細は別添資料をご参照ください。
※資料「洛和会TQM支援センター TQMカフエ 実施計画」[182KB]

アンケート

提案アンケート(2022年10月実施)
認知度アンケート(2022年5月実施)

アンケート

昨年10月~11月に実施した「提案」アンケート調査に多くの職員の皆さまにご回答をいただき、ありがとうございました。TQM支援センターではよりよい働き方をめざし、職場環境の改善を行うためにTQM活動を推進しております。
 今回のアンケートの目的は、業務改善したいと思っていることをできるだけ具体的に自由に記載していただき、現場の顕在化・潜在化した課題を可視化し、TQM活動の発展に役立てていくものです。
 アンケート内容を考察し、まとめましたのでご報告いたします。

自由記載の内容を同じキーワード、同類の内容に仕分けし、5つに分類しました。

分類したほとんどの内容は、日々の業務量の多さ、ムダな業務、慣例的な業務、ローカルルールを指摘し、何をどのように変えればよいか具体的な対策案が提案してあるものが多くありました。
 職場の上司や同僚と関係性については潜在化していた感情的な問題が浮き彫りになっています。愚痴・批判的内容の記載があることは、発言しない・発言できないという組織として危険な状況ではないことを示しており、見方を変えた業務改善への意見として捉えたいと考えます。
 以上のように分類し見えてきた業務改善の内容を概念化し、個人の問題ではなく全体の課題として取り組む業務改善課題として資料4に整理しました。今後、関係部署に共有しTQM活動の課題としてつなげていきたいと考えます。

外部学会・セミナー

「今回は、ご紹介する学会などはありません。」

参考資料

今回は、2024年6月21日~22日に開催された第26回 日本医療マネジメント学会学術総会で、当TQM支援センターから情報発信(発表)した内容をご紹介します。
発表者 洛和会TQM支援センター 伊藤 文代/堀内 亜梨紗
【資料PDF】巨大ヘルスケアシステムのTQM活動における業務改善の方法とアイデアの特徴 [921KB]

前年度は「TQM活動における課題の可視化」について発表し、今年度は「巨大ヘルスケアシステムのTQM活動における業務改善の方法とアイデアの特徴」について分析したものを発表しました。

TQMに関わる資料

令和6年度 診療報酬改定説明資料

令和6年度診療報酬改定の内容について、その概要を取りまとめた資料をご紹介します。今年度の診療報酬改定は、6年に一度の医療、介護、障害福祉サービスの同時改定(トリプル改定)となります。 3つの分野において同時に改定が行われるため、重要かつ大規模な改定となっています。 医師および医療従事者の働き方改革、医療機関同士の連携、医療と介護の連携、医療DXの推進等、日々の業務に関わるだけでなくTQM活動を進めていく上でも重要な情報が掲載されています。

【資料PDF】令和6年度診療報酬改定の概要(全体概要版)

(出典:厚生労働省 令和6年度診療報酬改定説明資料等についてhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196352_00012.html

これまでのTQMに関わる資料

マトリックス分析

マトリックス図1
2023年度業務改善テーマより
マトリックス図2
こぼれ話

― かたちのないもの ―

先日、ある講演会で「私たちはかたちのないものに何か価値を見出すことがある」という講話がありました。そういえば、遠く離れている母が突然入院した時、「どうか、無事で」と心の中で祈ったこと、親しい友の幸運の知らせに心が温かくなったこと、この祈りや想いに心が落ち着くことかあります。TQMは変えられないもの、変えなければならないものがありますが、かたちのないものを変えていくのは至難の業です(苦笑)。

2024年7月

こぼれ話イラスト

これまでのこぼれ話はこちら