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脊椎センター

徹底的な保存療法と負担が少ない手術

脊椎・脊髄疾患の治療には保存療法と手術療法があります。基本的には徹底的な保存療法を行いますが、保存療法の効果が乏しい場合、麻痺などの重篤な症状がある場合、あるいは将来症状が進行すると予想される場合には手術療法を選択することになります。手術が必要な場合、当院では患者さんに負担が少なく(低侵襲手術)、かつ安全性と正確性を考慮した手術を行うようにしています。
個人差はありますが、典型的な低侵襲手術の場合、翌日から離床を開始し、数日~1週間程度で退院となります。特殊な手術器具や技術が必要ですが、当院は内視鏡や顕微鏡、ナビゲーションシステム、脊髄モニタリングシステムなどの先進的な設備を備えており、年間約400例の脊椎手術を行っています。

ナビゲーションシステム

脊椎・脊髄外科

特発性側弯症(小児特側弯症)

O-armナビゲーションシステム

特発性側弯症に対する治療は、側弯の角度(Cobb角)が小さい場合には装具による保存療法が基本となりますが、40度を超える側弯や進行性の側弯に対しては手術が必要になります。特発性側弯症の手術では、弯曲した脊椎の一つ一つの椎体に正確にスクリューを挿入する必要がありますが、当院では迅速・正確にスクリューを挿入できるオンタイム画像であるO-armナビゲーションシステムを導入しています。このシステムを用いることにより0.9mm以下の精度で正確にスクリューを設置することが可能です。正確なスクリュー設置は手術時間の短縮や術後成績、側弯矯正率の向上にもつながります。また最近では、術前にスクリューの設置位置をプランニングし、椎弓部に固定できるスクリュー設置用の専用ガイドを3Dプリンターで作成しています。これによって、より安全で正確なスクリューの設置が可能になりました。通常、術後10日間から2週間ほどで退院可能です。 特発性側弯症の手術以外に腰椎すべり症や腰椎変性側弯症に対する低侵襲腰椎固定術にも有効な方法です。日本では3Dプリンターの使用はまだ珍しいですが、これから新たな可能性を持った技術になると考えられます。


特発性側弯症のレントゲン

成人脊柱変形(腰曲がり)に対する経皮的矯正術

腰曲がりには大きく分けて2種類あり、脊椎が横に曲がることを側弯、前に曲がることを後弯と言います。高齢化に伴い、脊柱変形(腰曲がり)で困る患者さんが多くなってきました。今までは大きく切開する手術しかなかったのですが、近年、患者さんの負担を大幅に少なくできる手技が導入されました。 2012年に日本に導入された手技に側方経路腰椎椎体間固定術(OLIF, XLIF®)があります。この手技は、腹部の横の小さな傷から腰椎の椎体間に大きなケージを挿入できる非常に低侵襲な腰椎前方固定術です。この手技に経皮的な椎弓根スクリュー(背中を大きく切らずに皮膚を通して挿入するスクリュー)を併用することで低侵襲に腰曲がりを矯正することができます。当院のデータでは、この術式を用いることで術中の出血量を通常の4分の1から5分の1まで抑えることができていますが、従来の方法と比べると特殊な技術が必要で手術の難易度が高く、全国でもまだあまり行われていない方法です。この術式は腰椎すべり症などにも応用可能で、短い固定術であれば1週間から10日ほどでの退院が可能となります。

成人脊柱変形のレントゲン

腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡手術

脊椎には背骨と背骨の間に椎間板というクッションがあります。腰椎椎間板ヘルニアは、その椎間板の中にある髄核が突出し、脊柱管に通っている神経を圧迫することで生じます。主な症状は疼痛・足のしびれや痛みなどですが、症状が強いと足の麻痺が生じます。 保存療法を行っても症状が改善しない場合や足の麻痺が出現している場合には、手術が必要になります。手術は基本的に内視鏡を用いて行います。 最近では8mm径の内視鏡を用いてさらに低侵襲な治療を行っています(※PED)。通常、翌日からの歩行が可能で、術後数日〜1週間で退院可能です。

※経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術(PED)

直径8mmの極細操作管の中に3mmの小鉗子を挿入し、ヘルニアを摘出する、腰椎椎間板ヘルニアの代表的最小侵襲脊椎手術です。内視鏡画像をモニターに拡大して行います。切開が小さく、術後の回復が早いのが特徴です。忙しい方、体力が心配な方にも優しい手術方法です。

骨粗しょう症性椎体骨折(いつのまにか骨折)に対する経皮的椎体形成術(BKP)

骨粗しょう症による圧迫骨折に対しては、経皮的椎体形成術(BKP)を導入しています。経皮的椎体形成術とは、つぶれた骨にセメントを注入して固めてしまうことで痛みを取る手術です。
レントゲン画像を見ながら背中を左右5mmほど切開し、折れている骨の中に管を入れます。そこからしぼんだ状態の風船を入れて膨らましてスペースを作ります。次にその風船をしぼませて抜き、できたスペースにセメントを流し込んで骨をしっかりさせます。傷が小さいので痛みも少なく、翌日から歩くことも可能です。手術時間は30〜40分で、退院も数日〜1週間程度です。ただし、骨粗しょう症が治るわけではありませんので、継続的に骨粗しょう症の治療も必要です。

脊柱管狭窄症に対する筋肉温存型椎弓形成術

脊椎には脊柱管という骨のトンネルがあり、そのなかに脊髄や馬尾(ばび)神経が通っています。加齢とともに脊柱管が狭くなると、手足のしびれや痛み、麻痺、歩行障害、排尿障害、間欠性跛行(かんけつせいはこう:少し歩くと足の痛みやしびれで歩けなくなる)などの症状を引き起こします。頚椎症性脊髄症や腰部脊柱管狭窄症などといった病名がこれにあたります。
内服治療やブロック注射などの保存療法で効果がなく、症状が進行する場合には、手術が必要になります。通常、内視鏡や顕微鏡を用いて背中の筋肉や骨をできるだけ温存しながら、脊椎の後方から神経の除圧を行う筋肉温存型椎弓(ついきゅう)形成術を行っています。通常、翌日からリハビリを開始し、術後約1週間で退院可能です。

目の前の結果ではなく、患者さんの5年後、10年後を考えて治療することが大切です

センター長の原田智久

将来元気に人生を送ることを考えて治療法を選択していくことが大切です。どうしても手術が必要な場合には、先進の技術を駆使してできるだけ安全で体への負担が少ない手術を行います。脊椎の病気でお困りの方、手術を受けるかどうかで悩んでおられる方は、お気軽にご相談ください。

整形外科 副院長 脊椎センター長 原田 智久(はらだ ともひさ)


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洛和会丸太町病院 地域連携課
TEL:075(801)0372

洛和会音羽病院の整形外科

洛和会丸太町病院で導入されている「手術用ナビゲーションシステム」を洛和会音羽病院でも導入し、洛和会ヘルスケアシステムの2病院で先進の手術システムが稼働しています。
洛和会音羽病院の整形外科は、洛和会音羽リハビリテーション病院と診療連携しています。

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京都市中京区七本松通丸太町上ル



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