MRI検査
MRIとは
磁気で体のあらゆる断面の画像が撮影できる装置で日本語では「磁気共鳴画像診断装置」と呼ばれています。当院では3.0テスラと1.5テスラという、磁場強度の違う2台のMRI装置を保有しています。
ドイツSIEMENS社製 3.0テスラMRI MAGNETOM Verio
ドイツSIEMENS社製
3.0テスラMRI
MAGNETOM Verio
2014年1月の新築移転に伴い新規導入した3.0テスラMRI装置は装置の開口計が70cmと従来のものよりも10cm広くなったため、検査中の圧迫感が軽減されています。
オランダPHILIPS社製 1.5テスラMRI Ingenia CX
オランダPHILIPS社製
1.5テスラMRI
Ingenia CX
1.5テスラMRI装置は2019年に装置更新を行いました。
映像を見ながら検査をすることで、患者さんのストレスを軽減する「In Bore Solution」を搭載しています。
従来の1.5テスラと比較して性能も大幅に向上しており、「フルデジタルコイル」と「Compressed SENSE」を併用することで短時間で快適に検査を行い、よりきれいな画像をご提供することが可能です。
特徴が異なる2台のMRI装置で患者さん・撮影をご依頼いただく開業医の先生方にも最適な検査を提供するよう努めています。
主な部位
中枢神経系(頭部、脊髄)、骨軟部組織、骨盤部、縦隔部
主な疾患
超急性期梗塞、脳腫瘍、脳動脈瘤、脳変性疾患、脊椎疾患、関節の半月板、靭帯疾患、椎間板ヘルニア、骨髄炎、子宮卵巣疾患、ASO(閉塞性動脈硬化症)、心疾患、急性期および慢性期疾患の胆のう炎、膵炎
検査時間
- 単純MRI検査…検査(約20分)+準備など(約10分)=約30分
- 造影MRI検査…検査(約30分)+準備など(約10分)=約40分
※検査部位・撮影範囲により、検査時間が延びる場合があります。
費用の目安(3割負担の場合、診察料含む)
- MRI検査…約6,600円
- 造影MRI検査…約12,000円
※費用は、保険や諸条件により変動します。詳しくはお問い合わせください。
※この費用は、当院で検査を受けられた場合の金額です。国が定める診療報酬制度により、病院によって費用が異なりますのでご注意ください。
紹介MRI検査の流れ
- 受付
- 問診
- 検査
- CD・フィルム渡し
- 会計
よくある質問
- 食事制限は必要ですか?
- 食事・飲み水ともに制限は必要ありません。ただし、医師から指示があった場合は、食事を控えていただくこともあります。
- 薬は飲んでもいいですか?
- 医師から特に指示がなければ、毎日飲む薬は必ず服用してください。
- 検査のときに注射されると聞いたのですが?
造影検査の場合、造影剤を注射してから検査します。造影剤は、静脈内に注射して画像を見やすくする薬で、病気の正確な診断に必要です。検査終了後は普段よりも多めに水分(水・お茶)をとってください。
造影剤の副作用
まれに副作用として、むかつき、嘔吐(おうと)、じんましん、頭痛、呼吸困難、ショック症状などが起こる場合があります。検査時に体に異常を感じたら、すぐにお知らせください。
また、注射した部分が腫れて、痛みを伴うこともあります。基本的に、時間がたてば吸収されるので、心配ありません。ただし、異常を感じたら医師にご相談ください。
- 検査ができない場合を教えてください。
- ペースメーカー、避妊リングを体内に入れている
- 外傷や手術で人工関節や脳動脈クリップなどの金属が体内にある
- 妊娠中もしくは妊娠している可能性がある
- 閉所恐怖症など狭い場所が苦手な方
- 入れ墨をしている
などの場合です。
- 体に悪いのでは?
- MRIは磁気を利用した検査で、放射線は使用しません。一般的には体への影響は少ないと言われていますが、体内に金属(脳動脈クリップ、人工関節やプレート、スクリュー、ペースメーカー、金属片など)が入っている場合や、閉所恐怖症の方などは検査ができないこともありますので主治医にご相談ください。