疾患と治療
白内障
白内障の症状
白内障とは、眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁る病気です。
白内障は、加齢に伴って発生する場合が最も一般的です。日常生活に支障が出てきている場合は手術を行うことができます。症状としては、霧視(ぼやっとして見える)、視力低下、光がまぶしく見える、ものが二重に見えるといったさまざまなものがあります。
白内障の検査
コントラスト感度視力検査
通常の視力検査だけではわからない白内障による見えにくさを判定する検査です。
細隙灯顕微鏡検査
白内障の程度を判定するために最も大切で基礎となる検査です。
白内障の治療
通常は眼のみの局所麻酔で行います。眼を洗浄して周囲を消毒し仰向けに寝た状態で顔の上にカバーをかけて手術を行います。
白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、その代わりに人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入します。
眼はまぶたを開く器具で固定されており、一生懸命眼を開いておく必要はありませんので、体の力を抜いてください。局所麻酔のため、体は自由に動かすことができますが、急に動くと危険です。もし何か異常を感じるようなことがあれば、お声掛けください。
水晶体の内部の皮質と核を取り出す | 水晶体の膜の内部に眼内レンズを挿入する |
手術について
手術後の見え方
人工のレンズを入れているので、自分の思った通りの場所に、ピントを合わせることができません。焦点が1個の単焦点眼内レンズを入れた方は、眼内レンズのピントの距離以外を見るために、眼鏡を必要とすることが多いです。眼鏡は目の状態が安定してから(1カ月後以降)作ってください。
また、人工レンズではまぶしさや色味の変化を感じることがあります。
白内障手術のための検査
より正確な白内障手術、眼内レンズ移植のために下記のような検査が行われます。
- 眼軸長検査
- 角膜形状解析検査
- 前眼部OCT
- 前眼部イメージング検査