メニュー

疾患と治療

緑内障

緑内障の症状

緑内障の自覚症状としては、見えない場所(暗点)が出現する、あるいは見える範囲(視野)が狭くなる症状が最も一般的です。しかし、病気の進行は緩やかなので、初期は視野障害があっても全く自覚しないことがほとんどです。実際、緑内障の患者さんが自覚症状で気がつくのは、かなり進行して視野や視力が悪化してからということが多いです。視野障害が進行した場合は、場合によっては失明することもあります。

目の中には房水と呼ばれる液体が流れています。房水は毛様体で作られ、シュレム管から排出されます。目の形状は、この房水の圧力によって保たれており、これを眼圧と呼びます。つまり、眼圧とは、眼の硬さであるといえます。眼圧の上昇が緑内障になる病因の一つといわれています。

前眼部の断面図(各部の名称と房水の流れ)
緑内障の種類

緑内障にはいくつかの種類があります。主に閉塞隅角緑内障、開放隅角緑内障に分けられます。その他、ほかの疾患や薬剤により眼圧上昇が起こるものは続発緑内障、生まれつき隅角が未発達であることから起こるものは先天緑内障と分けられます。

閉塞隅角緑内障

閉塞隅角緑内障とは、隅角が狭いために、房水の流出が障害され眼圧が上昇する緑内障であることを意味します。急速に隅角が閉じてしまうことで、劇的で著しい眼圧上昇を来すことがあり、これを急性緑内障発作と呼びます。急性発作では、眼痛、頭痛、吐き気などの激しい自覚症状が出現します。このような発作が起きた場合はすぐに治療を行い、眼圧を下げる必要があります。

開放隅角緑内障

隅角が開放されているのに、眼圧が上昇し視神経が障害される緑内障です。線維柱帯(とその奥にあるシュレム管)と呼ばれる場所が目詰まりを起こし、うまく房水が流出されないために眼圧が上昇すると考えられています。

正常眼圧緑内障

開放隅角緑内障のうち、眼圧が正常範囲にありながらも視神経が障害されるタイプの緑内障を正常眼圧緑内障といいます。近年行われた全国的な調査の結果から、日本人では、正常眼圧緑内障の患者さんが緑内障の約6割を占めていることが判明しました。

緑内障の検査
眼圧検査

直接、目の表面に測定器具を当てて測定する方法と目の表面に空気を当てて測定する方法があります。緑内障発見のための重要な検査です。

隅角検査

主に診断のために行う検査で、専用のコンタクトレンズを用いて行います。この特殊なコンタクトレンズを患者さんの目に押し当てて隅角を観察して診断します。

眼底検査

視神経の障害の程度を判定するために行う検査です。視神経の眼球の出口(視神経乳頭)には、小さなくぼみがあり、緑内障ではこのくぼみが拡大します。健康診断などでは、よく「視神経乳頭陥凹拡大」と判定されます。最近では、光干渉断層計(OCT)などの三次元画像解析装置を用いて視神経乳頭や網膜の神経線維の厚みを測ることにより、緑内障をより適確に診断できることが増えています。

視野検査

見える範囲を調べる検査です。特殊な機械の前に座って、小さな光が見えるか見えないかでボタンを押します。緑内障の進行具合を判断するために、最も重要な検査です。

緑内障の治療

緑内障の進行は常に一方通行であり、喪失した視野や視力を治療によって取り戻すことができません。緑内障の治療は、あくまでも緑内障の進行を遅くするためのものであり、見え方を改善することはできません。
緑内障の治療は病気の進行を食い止めるため、眼圧を低く下げることが最も有効とされています。 治療法としては薬物療法やレーザー治療、手術が一般的です。レーザー治療や手術を受け、眼圧が下降しても、その効果が維持されるとは限らず、再度手術を行う場合もあります。

薬物療法

多くの緑内障では、薬物療法が治療の基本となります。現在では、さまざまな薬効を持った点眼薬が発売されており、緑内障のタイプ・重症度・眼圧の高さなどに応じて処方されます。一種類の目薬だけで効果が少ないと判断された場合は、複数の目薬を組み合わせて処方されます。また、眼圧を下げる飲み薬もありますが、全身の副作用が強く出ることがあり、内服できない場合もあります。

レーザー治療

レーザー治療には主に二つの方法があります。ひとつは、虹彩に孔を開けて、眼内の房水の流れを変えるというもので、多くの閉塞隅角緑内障がこの方法によって治療可能です。虹彩に孔を開けるときにレーザーを使用します。もうひとつは、線維柱帯に照射することで房水の排出を促進するためのレーザー治療です。一部の開放隅角緑内障に効果があります。レーザー治療は外来で行うことができます。

手術療法

薬物療法やレーザー治療が功を奏さなかった場合に行われる治療です。大まかには、房水を眼外に染み出すように細工をする手術と、線維柱帯を切開して房水の排出をしやすくする手術の二つがあります。緑内障の手術方法は年々改良が進み、治療成績もかなり改善されてきました。

〒607-8062
京都市山科区音羽珍事町2



トモニンエルボシ

  • 075(593)4111
  • 外来受付時間

    午前8時20分~正午
    午後1時~午後3時30分※診療科により受付時間が一部異なります。

    詳細

介護タクシー

介護用品レンタル