臨床検査部
所属長のひとこと
次長
金羽 美恵(かねは みえ)
臨床検査部では「患者さんへ迅速で精度の高い検査結果を提供する」をモットーにしています。 常に患者さんの立場に立ち、安心して検査を受けていただけるように、専門性の高い検査技術の維持のため、スタッフ全員が自己研鑽に励んでいます。 また、医療技術が進歩する中、チーム医療の一員として貢献できるように努めています。 どの検査でも専門教育を受けた臨床検査技師が担当しておりますので、安心して検査をお受けください。
各種検査について
1.生理学的検査
体に直接機器を装着・接触させ心臓などの働きを電気信号や画像として記録・測定する検査です。以下に具体的な検査をご紹介します。
心電図検査
心電図は、心臓の動きを電気的な波形に現して記録したものです。不整脈、心肥大、狭心症、心筋梗塞などの病気を探ることができます。心電図で異常があれば、負荷心電図やホルター心電図、心エコーなど、さらに詳しい心臓の検査が行われます。
足関節上腕血圧比:ABI


健常な人が両腕と両足首の血圧を測定すると、足首の方がやや高い値を示します。しかし、血液の流れが悪くなるとその部分の血圧は低下します。ABIは両腕と両足首の血圧を同時に測定することにより、足の動脈の狭窄や閉塞の有無を調べる検査です。同時に脈波の伝わり方を調べることで動脈硬化の程度も測定することができます。
ベッドに寝ていただき、両手・両足首の血圧を測定するだけです。検査は10分程度で終了します。
超音波検査
超音波検査は、超音波(人の耳には聞こえない高い音)を用いて心臓や血管、腹部臓器などの病気を見つける検査です。検査の方法は、対象となる臓器に近い皮膚面にゼリーを塗りプローブ(超音波を発する機械)をあてるだけなので痛みはありません。超音波検査では、骨や空気(肺や腸管ガス)があると観察できないため体位を変えたり息を吸ったり吐いたりしていただくことがあります。検査は20分程度で終了しますが、検査内容によってはもう少し時間がかかる場合があります。
肺機能検査

息を吸ったり吐いたりして、肺の状態を調べる検査です。
どれだけたくさんの息を吸ったり吐いたりできるかを調べる肺活量検査と、1秒間にどれだけ勢いよく息を吐き出せるかを調べる努力性肺活量検査があり、肺線維症や気管支喘息、喫煙が主な原因とされている慢性閉塞性肺疾患がないかを調べます。
簡易無呼吸検査

睡眠中に何回も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることのできなくなる「睡眠時無呼吸症候群」という病気になっていないかを調べる検査です。
検査方法は、ご自宅に携帯型の機械を持ち帰っていただき、就寝前に、鼻と指に機械を取り付けてから寝ていただきます。翌朝、起床されたら検査終了となります。
機械の取り扱いは、受診された際に説明させていただきます。特に難しい操作はありませんので、ご安心ください。
脳波検査

脳の機能障害(てんかん、意識障害など)がないかを調べる検査です。検査方法は、仰向けに寝ていただき、頭の皮膚にクリームをつけて電極を貼り、脳から発生する微弱な電気信号を記録します。患者さんに電気を流して行う検査ではありませんので、痛みもなく安全な検査です。検査時間は1時間程度です。
注意:検査終了後は電極を貼った部位のクリームを拭き取らせていただきますが、完全に拭き取ることはできませんので帰宅後に洗髪をお願いします。(検査時にお化粧がとれる場合があります)
神経伝導速度検査

皮膚に弱い電気刺激を与え、その刺激が神経を伝わる速さを計測します。運動障害(動きづらさ、脱力など)、知覚障害(感覚の鈍さ、しびれ、痛みなど)の原因が末梢神経障害によるものかどうか、またその障害部位や程度などを調べるための検査です。検査時間は30~60分ですが、調べる神経数や部位によって検査時間が変わります。
2.検体検査分野
血液や胃液、粘液、尿、便などの検体を使って病状を把握する検査です。
血液学的検査
採血して、血液中の成分の赤血球、血色素から貧血程度、白血球の多さから炎症の程度や白血病の有無などを調べます。
生化学的検査
血液中に含まれる糖質、タンパク質、ビタミン、ホルモンなどを測定し、各臓器の異常を調べます。
免疫血清学的検査
免疫機能の状態を測ることで、侵入したウイルスなどの特定を行います。
微生物学的検査
O157やMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ菌)などの菌を培養して検出し、さらに、検出された微生物にどのような薬剤が有効か判断する薬剤感受性検査を行います。
尿、便などの一般検査
尿の成分を調べたり、便中に血液が混じっていないかをチェックします。
輸血
適合輸血を行うため、血液型検査や交差適合検査を行います。
遺伝子検査
遺伝子を増幅し、DNAの異常などを検出します。
スタッフ紹介(2025年4月現在)
- 臨床検査技師:7人
- 検査助手:1人
認定資格
- 超音波検査士:4人
- 血管診療技師:1人
- 糖尿病療養指導士:1人
- NST専門療法士:1人
取り扱う主な機器
生理検査
- 心電計
- 防水ホルター心電図解析装置
- 呼吸機能測定装置
- 筋電計
- 超音波診断装置
- 脳波計
- 睡眠時無呼吸検査装置
- 血圧脈波検査装置
輸血検査
- 自動血球洗浄装置
- 遠心機
- 血液保冷庫 ほか
2025年度業績
- 腹部エコー:3,865件
- 心臓エコー:6,057件
- 血管エコー:4,439件
- 心電図:9,468件
