脳神経内科
外来担当医
診療内容
脳神経内科は、「脳」→「脊髄」→「末梢(まっしょう)神経」→「筋肉」の流れのどこかで障害が生じて起こる、まひやしびれの原因を究明する診療科です。
対象疾患には、
- 感染症:脳炎、髄膜炎
- 脳血管障害:脳梗塞、脳出血
- 変性疾患:パーキンソン病、脊髄小脳変性症
- 末梢神経疾患:糖尿病性神経障害、圧迫性神経障害
- 筋肉疾患:多発筋炎、筋ジストロフィー
などの症例があります。
脳神経内科に来られる患者さんの訴えられる症状で最も多いのが、頭痛、めまい、しびれの3つです。この原因を調べ、耳鼻咽喉科・整形外科・脳神経外科と連携していきます。
2025年には5人に1人は認知症
認知症は、2012年の発表で462万人、65歳以上の高齢者の7人に1人と報告されました。現在も増加の一途で、2025年には700万人を超え65歳以上の5人に1人になると見込まれています。認知症には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、脳血管性認知症などいくつかの分類があり、それぞれに特徴的な症状や治療方針が異なります。症状には記憶力・状況把握能力・判断力の低下といった中核症状と、幻覚・妄想・無気力・問題行動などの周辺症状があり、その時々の症状に応じた対応も必要です。現在、認知症の根治は困難ですが、医療的介入に加え、早期から生活環境を整える・ライフスタイルを見直すなどのケアを開始することで、病気を抱えながらも日常生活を維持しやすく、また介護するご家族の負担も軽減することができます。
脳神経内科の守備範囲は広いですが、上記の症例で悩んでおられる方々のお役に立てればと願っております。
主な対象疾患
- 脳梗塞
- 脳出血
- パーキンソン病
- 脊髄小脳変性症
- 多系統萎縮症
- 筋萎縮性側索硬化症
- 多発性硬化症
- 重症筋無力症
- 多発筋炎
などの特定疾患
- 末梢神経障害:ギランバレー症候群、糖尿病性末梢神経障害、圧迫性障害 など
- 認知症:アルツハイマー型、レビー小体型、前頭一側頭型認知症 など
- 片頭痛、てんかん(若年のてんかんは専門機関へ紹介しています)