呼吸器内科
外来担当医
高齢化に伴って、60歳代以上の肺がん患者さんが多くなってきました。特に男性は、定年を迎え、毎年定期的に受けていた職場健診を受けなくなり、胸部の写真も何年間も撮ったことがないといわれる方がほとんどです。
「自覚症状もないのでおっくう」という気持ちもわかりますが、年に1回は市民健診などを欠かさず受けられることをお勧めします。
診療内容
放射線部と臨床検査部の協力を得て、可能な限り必要な検査を受診当日に実施し、診断と治療を行います。胸部CT(高精細CT)は当日に随時撮影が可能です。肺機能検査を加え、肺気腫の程度を判断しています。
動くと息があがる、呼吸の際ヒューヒュー、ゼーゼー音がするなどぜんそく、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療では、主に吸入療法を行います。
最近はパウダーの吸入薬がステロイド剤と気管支拡張剤で使用できるようになり、吸入のタイミングを合わせる苦労が少なくなりました。
風邪をひいたあと、2カ月も3カ月も咳だけが続いて、電話もできないという方があります。咳ぜんそくあるいはぜんそく様気管支炎と呼ばれる状態です。ぜんそくというと「もう一生治らない病気」と悲観される方がありますが、早期であれば元に戻らない変化が肺に起きているわけではありませんので治ります。
肺がん診療も周辺の医療機関と連携しながら行っております。長引く咳や息苦しさがある場合は、ぜひ一度受診をしてください。