外来化学療法室
外来化学療法室は、毎週月曜日から金曜日に患者さまの治療スケジュールに合わせて予約を取っています。医師、看護師・薬剤師は患者担当制としています。
治療前は、有害事象共通用語基準(CTCAE)に基づき、副作用症状の判定・評価を行っています。帰宅後の副作用に対しては、24時間体制で電話対応し、緊急時は時間外受診も可能です。
また、自宅での副作用チェックは、自己管理ノートを活用しセルフケア支援を行っています。
化学療法導入時には、患者さまへ医師・看護師・薬剤師よりわかりやすいオリエンテーションを実施することで、患者さまの不安の軽減に努め、納得して治療を受けていただけることを目指しています。
スタッフカンファレンスでは、患者さまの状態から副作用と支持療法の確認や心理・社会的苦痛への支援、治療上の注意点などについて話し合い、情報共有を行っています。病院全体の化学療法計画書(レジメン)は、一括管理とし、各科の集まる化学療法委員会にてレジメンの承認を行っています。
化学療法室のチーム医療としては、医師・看護師・薬剤師のみならず、医療ソーシャルワーカー・管理栄養士・管理課など多職種が連携し、化学療法の有害事象に限らず、栄養・介護・心理面など、患者さまの自宅での生活全般を支援する体制をとっています。がん患者さまの就労支援も今後整備していく予定です。
がん化学療法薬剤(レジメン)の審査について
当院では、使用するすべてのレジメンを化学療法委員会で審査し、承認されたレジメンを公開しております。レジメンの公開は、地域の保険薬局と連携し、より質の高い医療を提供するために行っております。また、当院のレジメンの約9割は通院治療で実施が可能です。
消化器がん診療における地域連携について
大学病院あるいは都道府県のがんセンターで標準治療として行われている化学療法はすべて当院で行えます。がんの診断および手術、化学療法から終末期まで、緩和ケアも含めて、一連のがん医療をトータルに行いたいと考えております。当院にはない最先端のがんゲノム医療のご相談もお受けします。希望されれば大学病院・がんセンター等への紹介もさせていただきます。
高齢のがん患者さまが増加してきておりますが、暦年齢と身体年齢は個々の患者さんごとに異なります。80歳を超えても70代前半のように元気で体力のある患者さまには若い方と同様のがん治療が可能です。当院外科のモットーは、患者さま一人一人の病状と全身状態を把握して、その方に最も適した安全な治療法を選択することです。お気軽にご相談ください。
名前 | 内山 清(うちやま きよし) | |
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役職 | 部長 | |
専門分野 | 消化器外科、腫瘍外科 | |
専門医認定・資格など |
日本外科学会外科専門医/指導医 日本消化器外科学会消化器外科専門医/指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 緩和ケア研修修了 医学博士 |
緊急時の対応
がん薬物療法に伴う症状について自宅では対応が難しい症状や、病院を受診していていただく必要のある症状も含まれています。もし自宅で体調の変化や症状の出現を自覚された場合、お電話でお問い合わせいただき、必要時には外来受診していただくことで十分対応可能です。当院では、通常時間帯の外来対応はもちろんのこと、夜間・休日も、救急(24時間体制)で対応可能な体制が整っております。
連絡先 075-801-0351(代表)
設備
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ベッド数5床
(ベッド3床、リクライニングチェア2床) - がん薬物療法に関連したパンフレット
- ウイッグサンプルを設置
時間
稼働時間:午前8時30分~午後5時
ご自宅で体調が悪くなった場合は、通常時間帯の外来対応はもちろんのこと、夜間・休日も救急・総合診療科が24時間体制で対応します。