内分泌糖尿病内科
わが国の糖尿病患者数は、2016(平成28)年度の報告では、約1,000万人で、予備軍を含めると約2,500万人にのぼると推定され、2007年の厚生労働省による「国民健康・栄養調査」によると、2007(平成19)年度以降減少しています。
「糖尿病」とは血液中のブドウ糖が異常に増えた状態のことをいい、長年続くと眼や腎臓、神経に障がいを起こしたり、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を引き起こします。
外来担当医
診療について
当科では、糖尿病、脂質異常症、肥満症、高尿酸血症などの代謝疾患、甲状腺機能異常などの内分泌疾患に対して診療を行っています。これらの病気は慢性・難治性であることが多く、患者さんご自身の生活改善が必要となることがほとんどです。当科では、生活指導や、個々の患者さんの生活様式に沿った治療方針の相談なども行い、病気をコントロールして、快適な人生が送れるようサポートいたします。
糖尿病に関しては、3日間、6日間の教育入院も行っております。ご希望の方は、一度内分泌糖尿病内科を受診いただいたうえで、入院申し込みをさせていただきます。
肥満症に関しては、カウンセリング、合併症の検査・治療、行動療法、栄養指導など、いくつかの検査や治療法をその方に合った形で組み合わせて行います。火・木曜日午前の西村真理の外来で診療しておりますので、お問い合わせください。
糖尿病教育入院を行っています
当科では、総合診療科と協力して3日間、6日間の糖尿病教育入院を行っています。教育入院では、合併症の検査(一部外来で行います)DVDでの学習とテスト、薬剤師・栄養士・看護師・臨床検査技師による指導、糖尿病食を食べて規則正しい生活をおくる訓練を行い、退院後の療養につなげる指導を行います。
- 糖尿病についてよく知りたい
- 系統だって勉強をしたい
- 糖尿病の食事療法ができるか不安なので、一度体験したい
ご希望の患者さんは、一度当科を受診のうえ、ご相談ください。
肥満症は病気です
痩せすぎは体によくありませんが、太りすぎも健康に悪影響を与えます。特に「内臓脂肪型肥満」と呼ばれるタイプの肥満は、糖尿病や脂質異常症、高尿酸血症などの代謝異常を引き起こしやすいことが知られています。BMI(=体重(kg)/ 身長(m)2)が25以上ある場合を「肥満」といいますが、肥満のため上記の代謝異常や高血圧、動脈硬化性疾患、唾眠時無呼吸症候群、月経異常、骨や関節の障害などが合併し、医学的に減量を必要とする状態を「肥満症」といいます。
肥満症は治療が困難な病気ですが、減量することにより上記の疾患が改善し、心理的・美容的にも良い影響がみられます。「痩せたい」と思うことが治療の第一歩です。治療の必要な患者さんは、ぜひご相談ください。
連携施設
生活指導や、個々の患者さんの生活様式に沿った治療方針の相談なども行ない、病気をコントロールして、快適な生活がおくられるようサポートいたします。ぜひご相談ください。