洛和会音羽病院
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外来受付時間 午前 8時30分~正午/午後 1時~4時
(診療科により受付時間が一部異なります)詳細

診療科・部門のご案内

メモリークリニック(物忘れ外来)

認知症早期発見やセーフティーネットワークの要として

当院のメモリークリニック(物忘れ外来)では、物忘れと認知症の早期診断、評価、治療だけにとどまらず、ご家族やかかりつけ医からの相談に広く対応しています。
地域包括支援センターや洛和会音羽病院の認知症関連部門(脳神経内科洛和会学術支援センター 新薬開発支援部認知症治療病棟)、京都のさまざまな医療機関、介護施設などと幅広く連携し、京都の認知症早期発見やセーフティーネットワークの要となるべく、努力しています。

外来担当医(完全予約制)

診察のご案内

最近、認知症への関心が富みに高まっているようです。人は誰でも、年齢を重ねれば、忘れっぽくなります。そして、ふと「これが認知症の始まりなのか…?」と、心配になるのは自然な流れです。身内の方やご近所にも、おそらくそのような方々がたくさんおられることでしょう。
認知症は、早期発見、早期介入がますます重要になってきました。認知症の原因にはさまざまなものがありますが、その原因究明が進むとともに、根治が困難なものであっても、生活習慣の改善や介護サービスの利用に、適切な薬を組み合わせることにより、発症や進行を遅らせたり、さまざまな問題行動、精神症状をコントロールすることが可能になってきました。また、新薬も開発され、治療の選択肢も増えてきています。

メモリークリニック(物忘れ外来)では、まず、じっくりとご本人・ご家族とお話しすることから始め、日本認知症学会専門医による診察、さまざまな専門的な検査を必要に応じて組み合わせ、総合的な診断をいたします。
以下のような疑問や認知症に関するさまざまなご相談に対応いたしますので、お困りの方は、ご予約のうえご来院ください。

  • 物忘れは病的なものなのか
  • 将来認知症になる可能性は高いのか
  • 認知症であれば、どんなタイプのものか(鑑別診断)、そして治療が可能なものなのか

初診は月~金曜日に予約枠がありますので、当院の予約センターにて予約を承ります。当日に受けていただく検査もあり、患者さんによっては診察に時間を要する場合がありますので、あらかじめ当日のご予定の調整をお願いいたします。

診察の流れ

物忘れの鑑別・診断は、生活能力の程度、認知能力の水準、神経画像検査の3つを主に調べて行います。2回の診察で、診断、治療導入、コンサルトまでほぼ可能となっています。

【初診】診察・問診

ご本人やご家族からじっくりお話を伺います

  • 神経画像検査(MRIまたはCT)
  • 身体的検査(採血、心電図など)
  • 認知機能テスト(簡易)

次回予約

【2回目】診察

  • 結果と治療についての説明
  • 今後の方針と対策の相談
  • 薬物治療の導入や生活指導など

※必要に応じて脳血流シンチグラフィー(SPECT)検査、認知機能テスト(詳細)

  • 終了または逆紹介

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    次回予約

初診では、問診や診察、認知機能テスト(簡易)、身体的検査(採血、心電図など)、神経画像検査(MRIまたはCT)を行い、本人やご家族からじっくりお話を聞くことから始めます。
2回目の診察は必要に応じて行い、脳血流シンチグラフィー(SPECT)検査、認知機能テスト(詳細)を行い、結果を説明した上で、今後の方針や対策を相談します。薬物治療の導入や生活指導などを行い、希望により、介護サービスや新薬治験のご紹介も行います。治験にご興味のある方は洛和会学術支援センター 新薬開発支援部にお問い合わせください。専門スタッフがお答えします。

問診と認知機能テスト

  • 問診:日常生活能力、社会生活能力がどの程度保持されているかの評価
  • 認知機能テスト:MMSEや時計描写(MeCDT)などの簡易な認知機能スクリーニング、必要に応じMoCA、FAB、ADASなどの詳細な認知機能テストで認知機能のレベル評価

神経学的検査・身体的検査

  • 血液検査、生理機能検査:認知症の原因となる身体的疾患(ビタミン欠乏症、ホルモン異常など)の有無

神経画像検査

  • MRI、CT検査:脳の構造的な変化(脳血管障害、硬膜下血腫、水頭症、委縮の有無)のチェック
  • SPECT検査(脳血流シンチグラフィー、DATスキャン®、MIBG心筋シンチグラフィー):より正確な鑑別診断
    レビー小体病やパーキンソン関連疾患による認知症の鑑別に有用

軽度認知機能障害(MCI)について

軽度認知機能障害(MCI)は、認知症の前段階で数年後に認知症に移行する可能性のある状態です。このうちの一部の方が、将来認知症になると考えられ、正確な診断には専門医による診察が不可欠です。

軽度認知機能障害の特徴

  • 記憶障害の訴えが本人、または家族から認められている
  • 日常生活動作は正常
  • 全般的認知機能は正常
  • 年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する
  • 認知症ではない

認知症とは…?

認知症とは何なんだろう?

認知症とは、いったん正常に発達した知的機能が器質的な原因によって持続的に低下し、そのため、「社会生活に支障をきたすようになった状態」をいいます。原因の多くは加齢に伴った病気と考えられています。いずれにしても、普通に生活できていた人が、脳の衰えや病気により、一人で生活するのが難しくなった状態です。

認知症はどうして起こるのだろう?

認知症を起こす代表的な病気には、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症があり、これらを4大認知症といいます。
一方、全体の1割以下ですが、認知症の中には治療効果が期待できる病気があります。甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、ビタミン欠乏症がこれにあたります。これらの多くは、早期発見できれば、治療が可能です。

認知症はどうして起こるのだろう?

詳しくはこちら⇒らくわ健康教室「認知症を知ろう」(2016.6.29)

受診のタイミング

  • ご家族またはご本人がおかしいなと感じた時(物忘れが目立つ、探し物が増える、何回も同じことを尋ねるなど)
  • 今までできていたことに時間がかかったり、うまくいかないことが増えてきた時
  • 日常生活に大きな問題がなくとも、将来認知症になるのではないかという不安があれば、“物忘れ健診”のような感覚で受診することも可能。

できれば認知症に進行する前(MCI)に受診するのが望ましいです。

早期診断・早期治療のメリット

  • 認知症の原因やタイプ、認知症と紛らわしい症状を見極め、早期に治療を開始することで、進行を遅らせたり、症状を緩和できる可能性があります。
  • 症状が軽いうちに、ご本人がご家族とともに、これからの生活について考え、準備することができます。
  • 適切な介護サービスおよび各種制度を利用する足掛かりとなり、問題が生じる以前に対応することで、生活の破綻を防ぐことができます。

認知症チェック

日常生活で以下のような出来事がいくつかみられるときは、認知症のサインかもしれません。

自分でチェック

  • 物をなくしてしまうことが多くなり、いつも探し物をしている。
  • 財布や通帳など大事な物をなくすことがある。
  • 曜日や日付を何度も確認しないと忘れてしまう。
  • 料理の味が変わったと家族に言われた。
  • 薬の飲み忘れや、飲んだかどうか分からなくなることがある。
  • リモコンや洗濯機などの電化製品の操作がうまくできない。
  • いらいらして怒りっぽくなった。
  • 一人でいるのが不安になったり、外出するのがおっくうになった。
  • 趣味や好きなテレビ番組を楽しめなくなった。

家族・身近な人でチェック

  • 同じことを何度も繰り返して話したり、聞いたりする。
  • しまい忘れが多く、いつも探し物をしている。
  • 曜日や日付が分からず何度も確認する。
  • 料理の味が変わったり、準備に時間がかかるようになった。
  • 薬の飲み忘れや、飲んだかどうか分からなくなることがある。
  • リモコンや洗濯機などの電化製品の操作がうまくできない。
  • 失敗を指摘されると隠そうとしたり、ささいなことで怒るようになった。
  • 財布や通帳などをなくして、盗まれたと人を疑う。
  • 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった。

京都市「認知症『気づいて相談!』チェックシート」より引用

仮に認知症と診断されても…

ご本人が安心できる生活環境を整え、生活習慣を改善するなど、適切なケアを受けることができれば、病状の進行を抑え、平穏な生活を続けることが可能です。

認知症が進行してしまうと、さまざまな日常生活、社会生活上の困難がより大きくなりますので、なるべく早い段階での受診が勧められます。

多くの認知症は年齢を重ねることと密接な関係がありますので、すべて“年齢のせい”と考えても大きな誤りではありません。病気であろうがなかろうが、結果として、平穏な生活を維持することが最も大事なことと考えられます。

まずは早期の受診を!!

レケンビ(アルツハイマー病治療薬)について

アルツハイマー病治療薬 レケンビが発売となりました。 レケンビは、「アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)」と「アルツハイマー病による軽度の認知症」に対する薬です。 アルツハイマー病の薬には、今出ている症状を緩和するための薬と、病気の進行を遅らせるための薬があります。 レケンビは、病気の進行を遅らせるための薬で、認知機能の低下をゆるやかにすることが期待されています。

グラフ

この新薬は、厚生労働省から認可を受けた施設でのみ使用が可能であり、洛和会音羽リハビリテーション病院は認定施設の一つです。 薬剤投与にあたっては、いくつかの要件を満たす必要があります。治療を希望される方は、当院メモリークリニック外来受診の上、ご相談ください。

  • MCIから軽度認知症までの比較的軽症の方(MMSE 22以上、CDR 0.5-1.0)
  • MRI撮像が可能な方
  • 2週間に一度の点滴来院が可能な方
  • 適応外疾患のない方

※投与の前提として、アルツハイマー病診断に必要な検査(アミロイドPETまたは髄液検査)を受け、診断を確定して頂くことが必要です。

レケンビについての詳細はエーザイ株式会社「レケンビってどんな薬?」をご覧ください。

ご予約・お問い合わせ先

外来予約センター

075(581)6221(代)

月~土曜日 午前8時30分~午後5時
※日曜日・祝日・年末年始(12月30日~1月3日)を除く

認知症初期集中支援事業(山科エリア)

075(582)5535

月~金曜日 午前9時~午後5時(祝日・年末年始を除く)

スタッフ紹介

名前 木村 透(きむら とおる) 木村 透
役職 洛和会認知症医療支援センター 参与
専門医認定・資格など 日本神経学会認定神経内科専門医/指導医
日本認知症学会専門医/指導医
日本認知症サポート医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
日本頭痛学会認定頭痛専門医/指導医
日本リハビリテーション医学会臨床認定医
日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医
日本内科学会認定内科医
日本医師会認定産業医
名前 小澤 恭子(おざわ きょうこ)
役職 参与
専門領域 免疫性神経疾患、神経内科疾患
専門医認定・資格など 日本内科学会認定内科医
日本神経学会認定神経内科専門医/指導医
日本認知症学会専門医/指導医
名前 佐野 恵理(さの えり) 佐野 恵理
役職 医員
専門領域 脳神経内科
専門医認定・資格など 日本神経学会認定神経内科専門医
日本認知症学会専門医
日本認知症学会専門医

よくあるご質問

加齢による物忘れと認知症による物忘れはどのように違うのですか。

前者は出来事の一部を忘れることに対し、後者はその出来事自体を忘れてしまいます。ただし、早期の場合は区別がつかないことがあります。気になるようでしたら、早めにかかりつけ医か、当院のメモリークリニック(物忘れ外来)にご相談ください。

夫に病院で検査を受けてもらいたいのですが、どう話せばよいでしょうか。

自尊心を傷つけないことが大切です。まずは脳の健診として一緒に検査を受けるよう提案してみてはいかがでしょうか。一人で受けるよりは案外受けてもらえることが多いようです。

関連情報

らくわ健康教室Web版 第6回「もしかして認知症? ~気軽に相談! 早期の認知症診察~」(2021.2.8)

〒607-8113
京都市山科区小山北溝町32−1



公益財団法人日本医療機能評価 トモニン えるぼし くるみん きょうと健康づくり実践企業 健康経営優良法人

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    午後1時~午後4時※診療科により受付時間が一部異なります。

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