栄養管理室
当院は、透析を中心とした腎疾患に特化した病院です。栄養管理室では、国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けた管理栄養士が、合併症や低栄養予防に配慮し、患者さんの病状に合わせた食事の提供を行っています。また、入院・外来問わず栄養指導を実施し、食事を楽しみながら疾患をコントロールできるように助言しています。
スタッフ紹介(2024年4月現在)
管理栄養士:3人
管理栄養士の認定資格など- 日本糖尿病療養指導士(日本糖尿病療養指導士認定機構認定):1人
業務内容
食事提供
朝食は午前7時、昼食は正午、夕食は午後6時に提供しています。透析を主とした腎疾患の治療食を中心に、消化管の疾患や嚥下・咀しゃく障害、食物アレルギーに対応した食事を用意しています。減塩でおいしく、安全な食事の提供を目標としています。また、食事が患者さんの入院生活の潤いになるよう、お正月・節分・端午の節句・クリスマスなどの行事食も積極的に取り入れています。食具(箸・スプーン)の提供も行っています。
※外来で夜間透析を受けている方のサポートとして希望される方には、透析食の提供も行っています。
栄養管理
昼食・夕食時のミールラウンドで食事内容の調整を行っています。体重や検査データの変化などを確認し、栄養状態の維持に努めています。医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など多職種のスタッフと情報共有し栄養管理を行っています。また、必要な方には入院中の栄養管理の情報を退院先へ送付しています。
栄養サポートチーム(NST)
当病院では2019(平成31)年4月より栄養サポートチームの活動を開始しました。
栄養サポートチームは栄養管理における専門的な知識を持つ医師、看護師、薬剤師、言語聴覚士、管理栄養士など多職種のスタッフによって構成され、
特に栄養管理が治療に必要と考えられる患者さんに対してカンファレンス・回診を行い栄養面でのサポートを行っています。
NSTカンファレンスおよび回診は週1回、月曜日に実施しています。
栄養指導
腎疾患は保存期、透析導入期、維持透析期を通して、食事療法は療養生活に欠かせません。
腎疾患、糖尿病などの生活習慣病、低栄養や嚥下困難、がんなどの対象疾患は多くなっています。入院・外来の患者さんを対象に、医師の指示に基づき管理栄養士が個別の栄養指導を随時行っています。
管理栄養士のある1日
08:30 | 朝礼、当日入院の患者さんの入院時間・食事提供の確認 |
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10:00 | 回診同行 |
10:30 | カルテ記録、栄養管理計画の評価、栄養指導 |
12:00 | ミールラウンド、医師・他職種スタッフと相談して、食事内容の調整 |
13:00 | 昼休憩 |
14:00 | カルテ記録・カンファレンスへの参加、栄養指導、当日入院患者さんの訪問(食物アレルギー調査など)、管理栄養士・他職種スタッフとの情報共有 |
17:15 | 終礼 |
学術活動
参加学会・研究会
- 日本透析医学会学術集会
- 日本病態栄養学会学術集会
- 日本腎栄養代謝研究会学術集会
- 日本臨床栄養代謝学会学術集会
- 日本糖尿病学会近畿地方会