臨床検査部
当院は、透析を中心とした腎疾患の治療に特化した病院です。
臨床検査部では、シャント血管エコーや心臓エコー、下肢動脈エコー、血圧脈波(ABI)検査、皮膚還流圧(SPP)検査などに力をいれています。「早期発見、早期治療」をモットーに透析患者さんが安心して透析をうけていただけるように治療に必要なさまざまな情報を提供しています。
また、チーム医療として他職種合同での感染制御チーム(ICT)や創傷ケアチームなどに参画し活動しています。特に、ICTではMRSAなどの薬剤耐性菌の検出状況を確認し、院内感染の発生や拡大防止のために努めています。以下が担当している検査です。
業務紹介
検体検査
血液・尿など、体内のあらゆる部位に存在する体液を検体として、血液一般検査、生化学的検査、腫瘍マーカー、細菌検査などを行います。
検査は、すべて外注検査となっています。緊急検体は、1時間以内に結果が出ます。
生理検査
心電図、ホルター(24時間)心電図、腹部超音波、心臓超音波、血管超音波を行い、体の動きを調べます。心疾患、動脈硬化性疾患、消化器疾患などの診断や治療に不可欠な検査です。
輸血検査
輸血療法が必要になったとき、その輸血によって副作用が起こらないよう、事前に検査を施行し、血液製剤を準備します。また、その血液製剤を常に安全に使用していただくための管理も、責任をもって行っております。
臨床検査技師とは
臨床検査技師は、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。
医師の指示のもと、患者さんの身体の機能や細胞・組織などに異常がないかを調べ、その結果を医師に提供する医療技術者です。近年は、新型コロナウイルス感染症のPCR検査を行っている人ということで認知度が上がりました。臨床検査の仕事には大きく2つの部門があります。
患者さんから採取した検体を検査する検体検査と、医療機器を使って患者さんを直接検査する生理機能検査です。
スタッフ紹介(2024年4月現在)
国家資格
- 臨床検査技師:5人
医師とシャント血管エコー検査の様子
認定資格
- 超音波検査士
- 血管診療技師
- NST専門療法士
- 二級臨床検査士(循環生理学)
- 緊急検査士
- JHRS認定心電図専門士
- 環境管理士
生理検査取り扱い機器
- 心電図、血圧脈波検査:フクダ電子 VaSera VS-1500A
- ホルター心電図:フクダ電子 FM-160,150
- 超音波検査:キャノン Aplio 400、GE LOGIQ S8、PHILIPS Affiniti 70G
- 皮膚還流圧検査:カネカ pad-4000、pad-3000
- 肺機能検査:フクダ電子 SP-370COPD肺Per
生理検査業務実績(2020年度)
- 心電図:3,694件
- 心臓エコー:3,865件
- 血管エコー:3,689件
- 腹部エコー:964件
- ABI検査:731件
- SPP検査:800件
輸血検査業務実績(2020年度)
- 交差適合試験(クロスマッチ):483件
- 不規則抗体スクリーニング:598件
- 血液型検査:368件
- 輸血用血液製剤廃棄率:1%以下
- 輸血後感染症検査実施率:70%