リハビリテーション部
腎臓の機能低下に伴う種々の症状、疾患に対して腎臓リハビリテーションを基礎として、患者さんが入院前の生活に戻れるように多角的なアプローチで支援します。
スタッフ紹介(2024年4月現在)
- 理学療法士:7人
- 作業療法士:4人
- 言語聴覚士:2人
認定資格
- 3学会合同呼吸療法認定士:3人
- 認知症ケア専門士:2人
- 福祉住環境コーディネーター2級:3人
- 心電図検定3級:1人
- 腎臓リハビリテーション指導士:2人
- NST専門療法士:1人
腎臓リハビリテーションについて
透析治療は長期に渡る事がことも多く、腎臓の機能低下に伴う身体的な影響、心理・精神的な影響、社会的な影響、職業的な影響、ご家族への影響など多くの影響を考慮する必要があります。そのため、腎臓リハビリテーションでは、身体的な症状を改善するための運動療法、食事療法、薬物療法、水分管理、精神・心理的サポーなどを包括的に行う長期的なプログラムが必要となります。リハビリテーション部では、入院患者さんがスムーズに退院できるよう理学療法・作業療法・言語聴覚療法の面からサポートさせていただいております。また、透析通院中の患者さんへ透析中に実施できる運動の提案・指導を行っております。いずれも、他部署と連携し、患者さんにより充実した生活を安心して続けていただけるようサポートしております。
理学療法
透析療法を受けておられる患者さんは、透析前後での血圧変動が大きく、透析日と非透析日で身体状況は大きく異なります。当院の理学療法は透析療法を受けておられる方の特徴を踏まえ、起き上がりや立ち上がり、歩行などの基本的な動作能力や身体機能の回復を目指した運動プログラムを提供しています。また身体状況に応じて福祉用具の提案や住宅の環境調整、介護サービスの提案もさせていただいています。
作業療法
当院の作業療法の目的は、「透析を受ける人」と「そのご家族」の健康と安寧、幸福を促進するために行う作業に焦点を当てたプログラムを提供させていただいています。患者さんとの対話を通して、その方にとっての目的や意味と価値のある生活行為(食事・排せつ・更衣・入浴・整容などのセルフケアや家事、余暇、睡眠、休息、仕事などの生産活動)やとりやく環境(支援する人や物、制度、社会、文化)も支援の対象とさせていただいています。またこれまでの暮らしの中で大切にしてきたこと、今ある暮らしの問題について注目・共有し“透析のある暮らし”の中で理想の生活像を共に描いていきます。
言語聴覚療法
言語聴覚療法では「しゃべる」「食べる」「飲む」といった障害に対するリハビリテーションを行います。主に嚥下機能訓練や認知機能訓練や呼吸訓練、発声発語訓練を行います。食事を必要な栄養を摂取するためだけでなく、楽しむためのものとしての側面も重視し、患者さんの希望に寄り添いたいと考えております。そのために、飲み込む練習(嚥下機能訓練)だけではなく、食事環境や提供する食事の形態などを調整し、安全で楽しい食事ができるように心がけております。