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RI検査

RI検査とは

RIとは、Radio(ラジオ:放射性)のIsotop(アイソトープ:同位元素)のこと。このRIを含むお薬を体内に投与して、臓器を撮影する検査を「RI検査」といいます。「核医学検査」「シンチグラフィ検査」とも呼ばれます。


何がわかるのか?

例えば脳血流を調べた場合、認知症や脳血管障害などの診断ができます。心臓であれば、狭心症・心筋梗塞や心筋症、骨の場合はがんの骨転移、疲労骨折や骨粗しょう症による骨折の早期発見などに有用です。また、加療後にどれくらい効果があったかを判定する際にもRI検査を行うことがあります。

どんなことをするのか?

RIを含むお薬を、静脈注射で体内に投与します。そのお薬が目的の臓器に集まって放射される微量の放射線を専用の装置で撮影し、臓器の働きや病巣の有無を調べます。

レントゲン・CT検査との違い

RI検査とレントゲン検査は、どちらも医療用の放射線を用いた検査ですが、その目的や方法が異なります。レントゲンやCT検査が骨や臓器の「形状」を撮影するのに対し、RI検査は細胞の「機能」や血流などの「代謝情報」を画像化・数値化することができます。

各検査での心臓の写り方

各検査での心臓の写り方

所要時間

検査項目や目的によって、お薬を投与したあとすぐ撮影できるものから数日後に撮影するものまでさまざまです。撮影時間自体は数十分程度です。

検査の種類

当院では、主に下記の検査を実施しています。

  • 脳血流
  • 肺血流
  • ドーパミントランスポータ
  • 心臓負荷
  • 唾液腺
  • 心臓交感神経
  • 甲状腺
  • 腎臓
  • 副甲状腺
  • 出血
  • センチネル

各種検査のながれ

特に実施されることの多い3つのRI検査について、概要と検査のながれをご紹介します。

脳血流検査

脳は、場所ごとに違う機能を担っていると考えられています。特定の場所の血流を調べることで、認知症や精神疾患などの診断や治療効果の判定ができます。

脳のはたらき

脳のはたらき

脳血流検査の流れ

ポシジョニング

<ポジショニング>

眼鏡やピンなど頭につけている金属は外して検査台に横になっていただきます。カメラを頭に近づけます。

RI投与と撮影

<RI投与と撮影>

注射でRIを投与しながら撮影を開始します。頭を動かさないように注意が必要です。

RI投与と撮影

カメラを回転させながら撮影します。
検査時間は40分ほどです。

撮影される画像(例)

撮影される画像(例)1
撮影される画像(例)1

脳血流断層画像/輪切り状の画像から血流が低下しているところがないかくわしく確認します。

撮影される画像(例)2

統計学的画像処理/正常データベースとの比較

心臓負荷検査

全身の臓器に血液を送り出す心臓。この心臓自体の筋肉に酸素やエネルギーを運ぶ「冠動脈」とよばれる血管が狭くなると、運動した時などに胸が痛くなる・苦しくなるなどの症状が現れます。 これが狭心症です。また、冠動脈が詰まってしまうと心臓の筋肉(心筋)が死んでしまうことがあり、これを心筋梗塞といいます。
心臓負荷検査では、運動時と安静時の2回の検査から血流の変化を比較し、これらの病気を診断します。

心臓負荷検査

心臓負荷検査の流れ

投与経路の確保

<投与経路の確保>

静脈内に、点滴にも使用される針を留置してRIを含むお薬を投与するための経路を確保します。運動後と安静時の2回投与するため、いずれもこの経路を利用します。

運動と1回目のRI投与1

<運動と1回目のRI投与>

エルゴメーターで有酸素運動(自転車こぎ)をしていただきます。これにより心臓に負荷がかかった状態となります。運動量は患者さんの状態に合わせて調整します。
※ 運動負荷が行えない場合は、薬剤を使用します。

運動と1回目のRI投与2

運動しながら、先に確保した経路からRIを含むお薬を投与します。約30分後に撮影を行います。

牛乳またはチョコレートの摂取

<牛乳またはチョコレートの摂取>

画像の写りをよくするため、牛乳またはチョコレートを摂っていただきます。(※摂取するものはご持参ください)

1回目の撮影

<1回目の撮影>

検査台に横たわっていただき、装置を回転させながら撮影を行います。約30分かかります。

2回目のRI投与

<2回目のRI投与>

1回目の撮影終了から30分後、再びRIを含むお薬を投与します。

食事

<食事>

60分後に行う2回目の撮影までの間に食事を摂っていただきます。心臓に負担がかからないよう安静に過ごしてください。

2回目の撮影

<2回目の撮影>

約20分ほどかけて、装置を回転させながら安静時の撮影を行います。
検査時間は全体で3.5時間ほどかかります。

撮影される画像(例)

2回目の撮影1

上段:心臓負荷画像/下段:心臓安静画像

2回目の撮影2

心電図同期画像

骨シンチグラフィ検査

全身の骨の様子を撮影し、がんの転移や小さな骨折などレントゲン検査では判別しにくい骨の状態を詳しく調べることができます。がんなどで代謝が盛んな部分に投与したRIが集まるため、骨の形に変化がない場合でも病変を発見できる可能性が高い検査です。

骨シンチグラフィ検査の流れ

RI投与1

<RI投与>

注射でRIを投与します。

RI投与2

お薬が行きわたるまでの3時間は自由にお過ごしいただけます。他の検査などで影響がなければ食事や飲み物も自由に摂っていただいて結構です。排尿を促すためにたっぷり水分をとっておいてください。

排尿

<排尿>

撮影前にトイレに行って排尿してください。膀胱に尿がたまっていると、正しい画像が得られないことがあります。骨に取り込まれなかったお薬は尿から排泄されますので衣服に付かないようご注意ください。

撮影

<撮影>

検査台がゆっくり動きながら全身を撮影します。撮影時間は30分程度です。待ち時間などを含む検査全体では3時間半ほどかかります。

撮影される画像(例)

撮影される画像(例)1

前面/背面

撮影される画像(例)2

断層画像

安心して検査を受けていただくために

当院では、患者さんの負担をできる限り少なく、精度の高い検査・診断を安心して受けていただくために、新しい技術と知識を積極的に取り入れています。また、質の向上を努めていくとともに、 被ばくの低減や安全衛生管理にも十分配慮して検査を行っています。
検査について不安なことやご質問がありましたらスタッフにに遠慮なくご相談ください。

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