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洛和会音羽病院

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甲状腺に関わる疾患と治療

 

女性は特に注目!

甲状腺は、甲状腺ホルモンを産生・分泌する内分泌臓器です。甲状腺に関わる疾患は、3つに大別されます。

甲状腺ホルモンが

  1. 過剰となる疾患(甲状腺機能亢進症など)
  2. 不足する疾患(甲状腺機能低下症
  3. ホルモンは正常だが、甲状腺内に腫瘍ができる疾患

 

です。

受診される患者さまは80~90%が女性で、特に多い疾患は、甲状腺機能低下症を来す疾患の代表である橋本病と甲状腺腫瘍です。

甲状腺ホルモンの分泌異常の多くは「自己免疫疾患」のため、予防できないのが現状です。環境や遺伝的な要因も関係しますので、お身内に甲状腺疾患を患う方がおられれば、少し注意する必要があります。

気になる症状がある方は、かかりつけ医を受診のうえ、検査を受けてください。

ホルモンとは

ホルモンは体内で産生され、細胞間の情報を伝達する物質で、70種類以上が存在するといわれています。従来、内分泌臓器と考えられてきた視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、すい臓、副腎、精巣、卵巣のほか、脂肪、軟骨、骨、心臓などからも種々のホルモンが合成・分泌されています。

甲状腺ホルモンは甲状腺から分泌され、小児では脳や骨の発達に必須であり、成人では心拍数、脂質代謝、糖代謝、体温調節などに関わっています。

 

1. 甲状腺機能亢進症

血中の甲状腺ホルモンが過剰になるため、発汗、動悸(どうき)、手のふるえなどの症状が出現します。代表的な疾患であるバセドウ病は、甲状腺を異常に刺激する抗体が体の中で産生されてしまうことによって生じる「自己免疫疾患」です。20~30歳代での発症が多いのですが、40歳代、50歳代と続き、高齢者や小児での発症も見られます。

年齢や合併している疾患、社会的な状況により、最適な治療法は異なります。ほかにも甲状腺の炎症や妊娠・出産、下垂体や甲状腺の腫瘍が原因で、甲状腺ホルモンが過剰になる場合があります。

症状
  • 多量の発汗
  • 暑がり
  • 動悸、息切れ
  • 指先の震え
  • 食欲があるのに体重が減る
  • 落ち着きがない
  • 首が腫れている
  • 目つきがきつくなった など

 

治療法(バセドウ病)

薬物治療

甲状腺ホルモンの産生を抑える薬を服用します。治療には年単位での期間を要します。

手術治療

甲状腺を大部分あるいは全て切除します。手術前には薬物で、甲状腺ホルモンをほぼ正常にしておく必要があります。

放射性ヨード(アイソトープ)治療

放射性ヨードが入ったカプセルを服用する治療法です。甲状腺細胞を徐々に破壊していきますので、治療効果が出るまでに約半年かかります。

バセドウ病のアイソトープ治療ができます

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2. 甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンが不足すると全身の代謝が低下するため、疲労感、むくみ、寒がりなど、さまざまな症状が出現します。このような症状を来す疾患の代表が橋本病で、こちらも「自己免疫疾患」です。緩やかに甲状腺組織の炎症が進行し、その結果として甲状腺が腫れたり、ホルモンの産生が低下したりします。成人女性の約10~15%が橋本病であるとされていますが、甲状腺ホルモンが正常に保たれている方から意識障害を生じるような重症の方まで、症状のレベルはさまざまです。ほかにも、ヨードの過剰摂取や薬剤による副作用、頸部の放射線治療などが原因で甲状腺ホルモンが不足する場合があります。

症状
  • 体が冷える
  • 食欲低下
  • むくみ
  • 体重増加
  • 疲労、無気力
  • LDLコレステロール値の上昇
  • 徐脈(心拍数が毎分60回未満に減少する不整脈)
  • 便秘
  • 首が腫れている など

 

治療法

薬物治療

甲状腺ホルモン製剤により、不足するホルモンを補います。

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3. 甲状腺腫瘍

ごく一部を除き原因は不明です。甲状腺に見つかる結節(しこり)の多くは良性ですが、なかには悪性のもの(がん)が含まれます。しかし、日本人に見られる甲状腺がんの多くは、乳頭(にゅうとう)がんと呼ばれるもので、進行が遅く、約9割は手術で治癒します。

症状
  • 首が腫れている
  • 声がかすれる
  • 飲み込みにくい

 

腫瘍が小さいうちは無症状であることがほとんどです。

治療法:悪性の場合

手術治療

腫瘍を切除する手術治療が基本です。

放射性ヨード(アイソトープ)治療

甲状腺を全摘出した場合に、追加治療として行われたり、甲状腺以外の場所への転移に対する治療として行われることがあります。

治療法:良性の場合

経過観察

エコー検査を用いて、経過観察します。結節が大きくなったり、エコーでの見え方が変化し、悪性が疑われる場合は、細胞診を行います。

 

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