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冠動脈造影検査(心臓カテーテル検査)・治療の流れ

心臓カテーテル検査は、カテーテルと呼ばれる細い管を心臓の栄養血管(冠動脈)まで挿入し、造影剤を直接注入することで、冠動脈の状態をX線透視下でリアルタイムに映像として見ることができる検査です。CTの検査では不整脈のある方や過去に治療したことのある方では血管の状態を正確に確認ができない事もありますが、心臓カテーテル検査では実際の血管を観察するため、しっかりと血管の状態を確認する事ができます。
この検査で異常が見つかった場合は、医師の判断によりそのまま治療を行うケースと、治療が後日になるケースがあります。

心臓カテーテル検査・治療とは

カテーテル検査・治療後に医師から結果の説明を受けていただきます。多くの方は検査や治療を行った翌日に退院となります。またカテーテル検査・治療を受けられる方は、ご入院・ご帰宅の際に無料でタクシーを利用していただくことも可能です。

入院~検査・治療~退院までの流れ(2泊3日の場合)

【入院1日目】

入院支援センターで入院の手続き後、入院支援センターのスタッフが病棟へご案内します。ナースステーションで担当する看護師へと引き継ぎ、担当看護師が病室で入院から検査・退院までのスケジュールをご説明します。その後、採血の検査をして、点滴の針を留置します。入院日の21時(午後9時頃)より点滴が開始となります。
※カテーテル検査の際、足の付け根からカテーテルを挿入し検査を受けられる方はT字帯をご持参ください。
(T字帯とは、簡易ふんどしのようなものです。当院地下の売店でも販売しております。)

【入院2日目】

心臓カテーテル検査・治療のため、当院の検査着に着替えていただきます。動脈触知部分にマジックでマーキングを行い、足の付け根からカテーテルの検査を受けられる方は剃毛させていただきます。検査時間までは病室にて待機していただき、時間になれば担当看護師が付き添い、車いすやベッドで検査室へ移動します。

車いすでカテ室に向かう写真

ご家族の方へのお願い

検査の当日は、不測の事態が生じた場合に迅速に対応する必要があるため、ご家族にはできる限りご来院いただき、検査が無事終了して患者さんの状態が落ち着くまでは病院で待機していただくようお願いします。また諸事情によりやむを得ず来院が困難な場合は、万が一に備えて必ず連絡をとれるよう、事前に調整していただくようお願いします。

1.心臓カテーテル室へ入室

入室後は2~3段ある階段を使用し検査台に横になっていただき、心電図や血圧計などを取り付けます。その後は、体の上は清潔なシーツで覆われ、大きく体を動かすことができなくなりますので、何かあればスタッフにお申し付けください。

検査室入室し患者から見える画像

2.検査開始~治療中

手首や足の付け根などのカテーテルを挿入する部分に局所麻酔を行い、そこから冠動脈に向かってカテーテルを挿入し検査を行っていきますので、少し押されるような痛みがあります。検査のみの場合は30分ほどですが、治療を行う場合は1時間を超えることがあります。

治療している画像(先生の写真)

  • ポイント1
    お顔に機械が近づいたり、装置からピーピーと音がすることがありますが心配ありません。深呼吸をしたり、息を数秒間止めていただくことがありますのでご協力ください。また検査中に胸が苦しくなったり気分が悪くなったりすれば、遠慮なくスタッフへお申し出ください。
  • ポイント2
    血管の状態を確認するため、造影剤と呼ばれるレントゲンに写る薬剤を使用します。使用の際には胸からお尻にかけて熱い感じがしますが、すぐに治まりますので心配ありません。また、検査・治療中はお体の上にカテーテル等の器具を載せる場合がありますので、ご了承ください。
  • ポイント3
    治療中はバルーンを広げる際に血液の流れが途絶える事があるため、一時的に痛みを伴う事がありますが心配ありません。スタッフが近くにおりますので、何なりとお申し付けください。
3.検査終了後

終了後はカテーテルを入れていた血管の場所を圧迫止血します。これは動脈の止血に時間がかかるためです。
手首や肘の場合は止血器具(TRバンド)を使用し、空気によって圧迫止血を行います。このバンドは2時間ごとに空気を抜いて圧迫を少しずつ弱めていきます。出血がなければ6時間程度で止血は終了となります。

TRバンド画像

※手をついたり、重い荷物を持ったりしなければ検査後にトイレに行くことが出来ます。
足の付け根から検査を受けられた方は、カテーテル抜去後に、医師による15分程度の圧迫後、止血バンドで圧迫した状態で病室へ戻ります。足の血管は太く、出血すると大変ですので、戻られた後もベッドで横になって安静に過ごしてください。
およそ3時間後には、体を横に向けたり頭を上げたりすることができ、6時間後に止血バンドを除去し、血が止まっている事を確認後、安静時間は終了となります。
(※検査内容によっては朝までベッド上安静が必要な場合があります。)

検査終了後

~心臓カテーテル検査・治療を受けられる方への快適な検査・安全環境づくり~

入院当日に看護師がパンフレットを見ながらスケジュールの説明などオリエンテーションをしっかり行い、不安なく検査を受けられるように心がけています。
短時間・少ない造影剤量・低被ばく量で検査及び治療を終えるよう医師や臨床工学技士と協力し、また検査中には看護師が目の届く位置で待機し、定期的にお声掛けすることで、より快適に検査や治療を受けていただけるよう取り組んでいます。

【入院3日目】

カテーテル抜去部の止血に問題がなければ、午前中の退院となります。
※お帰りの際は車、バイク、自転車の運転はできません。ご家族の方が運転されるか、当院の送迎サービスをご利用ください。

~入院中から退院後の生活改善に向けての指導~

心筋梗塞や狭心症はカテーテル治療を受けたら「終わり」ではありません。これから今後の再発を防ぐための治療が「始まる」ことになります。大切なことは、患者さん自身が病気を正しく理解し、再発予防に取り組むことです。 当院心臓疾患専用病棟(3D病棟)では、入院時から看護師が病気の説明や生活全般について、理学療法士からはリハビリテーションについて、管理栄養士からは食事について指導しています。また、薬剤師によるお薬指導、救急救命士による急変時の心臓マッサージ指導など、 退院後の生活改善に向けてさまざまなアドバイスを行っております。カテーテル治療を受けられた患者さん・ご家族に知っていただききたい知識や日常生活の工夫をまとめたパンフレットもお渡ししています。

洛和会音羽病院

〒607-8062
京都市山科区音羽珍事町2



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