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虚血性心疾患って、どんな病気?

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。この心臓の筋肉(心筋)に栄養や酸素を含む血液を運んでいるのが、心臓の周りを通っている「冠動脈」という血管です。動脈硬化などの原因により、この冠動脈が狭くなったり閉塞したりすることで、心筋に血液の流れが悪くなった状態の「狭心症」や、さらに状態が悪くなって詰まってしまった状態の「心筋梗塞」をまとめた総称を「虚血性心疾患」と言います。この「心疾患」は日本人の3大死因の一つで、予防が非常に重要です。

虚血性心疾患

狭心症 心筋梗塞

狭心症

心臓の周りにある3本の血管(冠動脈)の一部が一時的にけいれんを起こしたり、狭くなったりして血液の流れが悪くなり、心臓に酸素が足りなくなると、胸に一時的な痛みや圧迫感が起きます。これが「狭心症」です。

狭心症の症状

胸に痛みや重苦しさを感じ、圧迫されたり締め付けられたりするような痛みが5~6分間続きます。痛む場所は、左胸、胸骨の裏側などが多く、そのほか、のどやあご・左肩・みぞおちなどに痛みを感じることもあります。狭心症は動いている時に症状が表れ、安静にすると治るのが一般的で、この痛みは10分~15分以内に消えてしまいます。もしこの発作が20分以上続いたり、発作が頻繁に起こる時は心筋梗塞になりかかっている事も考えられます。

心筋梗塞

狭心症と同じように動脈硬化などが原因で、血管が完全に詰まると、心臓が酸素不足となり、心筋細胞が壊死を起こしてしまいます。これが「心筋梗塞」と呼ばれます。心筋梗塞になってしまうとすぐに治療が必要になります。

心筋梗塞の症状

狭心症よりも強い痛みが長く続く事が特徴で、発作時は「えぐられるような」「胸の中がやけるような」「ナイフで突き刺されるような」「万力で締め付けられたような」などと表現されるほどの強烈な痛みで、圧迫感、吐き気、冷や汗、呼吸困難などを伴い、重い場合は失神することもあります。このような発作や、痛みが20分以上続くようなことがあれば、ためらわず救急車を呼ぶなどして、病院へいきましょう。

非閉塞性冠動脈疾患:INOCA(イノカ)

胸の痛みなどの狭心症の症状があるにもかかわらず、心臓の血管が狭くなっていない疾患です。これは心臓の太い血管ではなく非常に細い血管(微小血管)が原因となって生じる疾患で、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの発生率が高くなることも分かっています。
今までは診断名がつかず、原因不明とされてきたため、精神的なストレスから精神安定剤の常用をされている方もおられます。
当院ではこの非閉塞性冠動脈疾患(INOCA(イノカ))の診断が可能なCoroFlow(コロフロー)検査を導入しており、状態に合わせた適切な薬物療法を行っております。

検査方法

洛和会音羽病院

〒607-8062
京都市山科区音羽珍事町2



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